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Rapyuta、UPSとAMR導入で覚書締結

2021/03/03

Rapyuta Robotics(株)は3月2日、UPSサプライチェーン ソリューション・ ジャパン(株)との物流倉庫向け協働型ピッキングアシストロボット(AMR)の導入に向けた覚書を締結したと発表した。

Rapyuta Roboticsが提供するAMRは自社開発のロボティクス・プラットフォーム「rapyuta.io」により開発・制御された柔軟性と拡張性を備えた製品で、2020年7月に物流倉庫向けに日本初の商用化をして以降、複数の物流事業者が利用している。UPSはかねてより、柔軟性を備えた効率的な倉庫オペレーションの仕組みを構築すべく検討を進めており、Rapyuta Roboticsが持つ技術力、ビジョン、およびAMRの機能がそれに適合する可能性が高く、2021年度のAMRの導入に向けた検討を本格的に開始する。すでに第一歩として、Rapyuta Roboticsが提供するシミュレータに、導入候補先の出荷情報、商品情報、レイアウト図等を入力し、AMRを導入する際の動線や期待生産性を分析する作業を開始している。

●AMRのシミュレータ
ベルトコンベヤ等の一定の動きを固定環境で行う従来のMH機器と比較して、AMRは走行ルートの自由度が高く、動きのパターンが多くなり、生産性予測の難易度が高い傾向にある。Rapyuta Roboticsのシミュレーターは実際のAMRに搭載されているものと同じソフトウェアを活用し、人の動きも含めて現場を再現することで稼働するロボットの台数と協働するスタッフの人数に応じた期待生産性の試算や、想定されるオーダーに対して出荷期限までにピッキング作業を完了できるかを詳細に検証することが可能。また、特定の要素を変えてシナリオ分析を行うことで、レイアウト(棚の配置や通路幅等)や棚割りの変更を行うとどの程度の生産性が改善するかを検証したり、作業のボトルネックがどこに存在するのかを調査することが可能。

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