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「鴻池技術研究所イノベーションセンター」開設

2021/03/03

鴻池運輸(株)は3月3日、最新自動化機器の開発・導入実験や、国内外のスタートアップ技術の実証実験等、物流現場における技術イノベーションを加速させるオープンイノベーション拠点として、2020年4月より準備を進めていた「鴻池技術研究所イノベーションセンター」(略称:技研IC)を開設した。

技研ICでは、鴻池運輸が長年にわたり物流業・製造業・サービス業の多種多様な現場で培ってきた豊富な知見やノウハウに、最先端の自動化技術を掛け合わせることにより “人と技術のハイブリッド”が創り出す持続可能な現場の実現とその水平展開を目指し、以下の3つの役割を担う。

●鴻池技術研究所イノベーションセンターの役割
(1)多岐にわたる作業現場を再現し、実効性確認後に現場へ導入
 日常業務を止めることなく、新技術・自動化機器を確実に導入する

(2)社員、顧客、ベンダーそれぞれが新技術に触れる機会を増やし、オープンイノベーションを加速
 新技術に触れる機会を創出し、新たな気付きや課題を得てさらなる現場改善策につなげる

(3)顧客を巻き込んだ技術革新拠点
 現場の課題を解決し、最適な物流現場を実現する新技術を、顧客とともに開発する技研ICの開設後、当面は倉庫内作業現場の導入を想定した自動搬送ロボット等、自動化機器5種を中心に実証実験を実施する。

●「鴻池技術研究所イノベーションセンター」概要
略称:技研IC
所在地:東京都品川区八潮3-3-22東京レールゲートWEST6階
敷地面積:205坪
開設日:2021年3月3日

●実証実験する自動化機器
[名称/実証実験内容]
▽自動フォークリフト((株)ZMP製)/倉庫内の各作業エリアの状況に応じた動作精度や安全性、他の自動化機器との共存可能性等を確認
▽ピッキングエリア内の自動搬送ロボット(Rapyuta Robotics(株)製)/ピッキングエリアでの作業負荷軽減に貢献する自動巡回方法や倉庫内のレイアウト等を確認
▽棚ピッキング・自動搬送ロボット(inVia Robotics, Inc.製)/倉庫内の棚への段ボール出し入れの完全自動化を目指し、レイアウト等を確認
▽多品種ピースピッキングロボットアーム(THK(株)製)/ピッキングしやすい商品や並べ方等、個別アイテムピッキングのノウハウを蓄積
カゴ車自動搬送ロボットと制御ソフト(トピー工業(株)製、日本電気(株)製ソフトによる制御)/自由度の高い稼働で、スムースなカゴ車搬送の実現に向けて効果的なオペレーション等を確認

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