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ワクチン輸送で「LYNA 自動配車クラウド」無償提供

2021/02/19

(株)ライナロジクスは2月19日から、 新型コロナウイルスのワクチン輸送業務に従事する事業者を対象に「LYNA(ライナ)自動配車クラウド」の無償提供を開始した。

これによりワクチン輸送事業者は輸送体制の検討や日々の接種会場への輸送プラン作成を迅速かつ高精度で行うことができ、 集団接種の成功に貢献できる。

全国で同時多発的に行われる集団接種において発生するワクチン輸送の需要に対し、品質維持のために必要な極低温の医薬品輸送に対応可能な輸送事業者のワクチン輸送能力は社会的に貴重なリソースと位置付けられている。

さらに今回のワクチン輸送では、 接種会場の混乱を防ぐ観点からも安全かつタイムリーにワクチンを届ける必要があるため、一般貨物以上に高度な輸送管理が求められている。特に厚生労働省は輸送時間を「原則3時間以内(離島への輸送は12時間以内)」との指針を掲げており、輸送事業者は計画段階から時間的な計画精度を強く意識する必要がある。これらのことからワクチンをどのように運ぶかを計画することは集団接種を成功させる上で重要なポイントになる。

「LYNA 自動配車クラウド」は配送情報を入力するだけで最適な車両台数と配送ルートを瞬時に算出するクラウド型完全AI自動配車システムで、同システムを輸送体制の検討段階から日々の輸送段階まで利用することで、 輸送リソースを最大限に生かしながら安全・確実なワクチン輸送の支援が可能としている。

●利用シーン
(1)輸送体制の検討における利用
自治体等からのワクチン輸送の依頼に対し、輸送事業者は適切かつ正確な輸送体制を検討する必要がある。貴重な輸送リソースを無駄にしないためにもこの段階で精密な輸送シミュレーションが必要だが、これを「LYNA 自動配車クラウド」のAIが行うことにより素早く正確にシミュレーションすることが可能。また、システムによるシミュレーションでは輸送車両台数や輸送時間・距離といったデータが見える化され、品質や安全性に高度な管理が必要とされるワクチン輸送では、これらのデータは輸送計画の確かな裏付けとなる。

(2)接種会場への輸送実務における利用
どの車両がいつ、どの接種会場にワクチンを輸送するのかという毎日の輸送計画も「LYNA 自動配車クラウド」で作成可能。日々変更される接種予定を反映し、その時々で適切にワクチンを輸送する計画を作成・実行していくことで、ワクチンの品質や安全性を損ねることなく効率のよい接種の進行に貢献する。
 
●提供内容
提供サービス:LYNA 自動配車クラウド
対象事業者:ワクチン輸送に携わる事業者
無償提供期間:2021年12月31日(金)まで(※状況に応じて変更の場合あり)
申込期間:2021年6月30日(水)まで(※状況に応じて変更の場合あり)
申し込み方法:同社ウェブサイト https://lynalogics.com/

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