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Rapyuta、東京都の事業化プロジェクトに採択

2021/01/21

Rapyuta Robotics(株)は1月21日、東京都が主催する「未来を拓くイノベーションTOKYOプロジェクト」に採択され、物流ロボットの群制御プラットフォームの開発に取り組むと発表した。

物流業界では、働き手不足が叫ばれている一方、オンラインショッピングの高まりや昨今のコロナ禍により需要は高まり続けている。このような社会課題に対しての解となりえるのがロボティクスだが、現場で使えるロボットソリューションは数少なく未だ活用は進んでいない要因の1つが、ロボットSIerと呼ばれる、ロボットソリューションを構築しエンドユーザーに提供する人材不足である。

同プロジェクトを通じて、同社のロボティクスプラットフォーム「rapyuta.io」により実行されるロボットの群制御(複数台・複数種類のロボットの協調制御)やシミュレータを改良、 汎用化しチューニングしやすい形として提供することで、ロボティクスに精通していないSIerでもロボットソリューションの構築と導入が可能となるツールを開発する。また、合わせてSIer向けのトレーニングプログラムも提供予定。これにより、多くのロボットSIerが誕生し、優れたロボットソリューションをより多くの物流事業者が活用できる社会の実現を目指し、働き手不足という社会課題の解決の一助となる。

●未来を拓くイノベーションTOKYOプロジェクト概要
都内ベンチャー企業や中小企業等が、事業会社等とのオープンイノベーションにより事業化する製品等の開発、改良、実証実験および販路開拓を行うために必要な経費の一部を補助するもの。

プロジェクトテーマ:物流ロボットの群制御プラットフォームの開発

プロジェクトの概要:
(1)多種・複数台のロボットと周辺設備との連携(群制御)機能の開発
(2)現場導入前のシミュレーションを実施する機能の開発
(3)システム導入に携わる人材(SIer等)教育環境の整備を実施し、物流現場でのロボット導入を促進させ、労働生産性の向上を目指す。

プロジェクトメンバー:
・(株)モノフル(日本GLP(株)のグループ会社で、物流会社に対してロボティクスを用いた物流ソリューションを提案)
・IDECファクトリーソリューションズ(株) (現場でのロボットのインテグレーションサービスの提供、ロボットの安全対策に関するノウハウの提供)
・(株)安川電機(ソリューションの開発)
・(株)チャリス (シミュレーション機能の開発)
・独・University of Kassel (ロボットの群制御、分散意思決定アルゴリズムの開発)
・米Open Robotics(ROSの開発・管理を担う非営利団体)
・仏Quantstack(インタラクティブコンピューティング、開発支援ツールの開発・提供)
・米PickNik Consulting LLC(ロボットアームの経路計画の開発・提供)

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