2020/12/23

SGHグループのSGシステム(株)（SGS）、佐川グローバルロジスティクス(株)（SGL）、(株)オカムラの3社は12月23日、SGHグループの次世代型大規模物流センター「Xフロンティア」で、SGLが導入するロボットストレージシステム「AutoStore（オートストア）」（2021年3月稼働予定）のさらなる機能拡充を目的に、ピースピッキングロボットによる作業自動化の有効性を検証する実証実験を実施していることを明らかにした。

「AutoStore」は専用コンテナを高密度に収納し、ロボットがコンテナの出し入れを行うが、荷物の入庫・出庫時には人手で荷物を扱う必要があった。今回の検証では、ピースピッキングロボットを使用し、「AutoStore」の入出庫時の作業を自動化する検証を行う。「AutoStore」とピースピッキングロボットの自動連携は国内の実運用では実例がなく、実現できれば国内初の事例となる。

今回の実証実験は2つのステップに分割して実施している。すでにSTEP1では、人手で行う入出庫作業がピースピッキングロボットの動作特性と合致していることはすでに確認済みであり、現在はSTEP2にて業務ライン全体の効率化・省人化、安定した生産性の維持に繋がるかの確認を実施している。

また、ピースピッキングロボットは(株)オカムラがパートナーシップ契約を締結したRightHand Robotics, Inc.のロボットピースピッキングシステム「RightPick（ライトピック）」を使用。機械学習によるマスタフリーの自律ピッキングの実現も確認している。

SGシステムは今回の検証を通して得た知見を物流改善サービスの向上に活かし、SGLは通販事業者向け物流サービス「シームレスECプラットフォーム」のサービス向上に活かしていく。