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福井で遠隔型自動運転移動サービスの試験運行を開始

2020/12/14

国土交通省および経済産業省は、成長戦略を踏まえ無人自動運転移動サービスの実現に向け、福井県永平寺町の自転車歩行者専用道(公道)で進めてきた遠隔型自動運転システムによる自動運転カートの技術・サービスの実証実験の成果を生かし、12月22日より、福井県永平寺町が、遠隔型自動運転システムによる無人自動運転移動サービスの試験運行を開始する。

両省は「成長戦略フォローアップ(令和2年7月17日)」に基づき、2020年中に公道での地域限定型の無人自動運転移動サービスを開始すべく、国立研究開発法人産業技術総合研究所に委託し、福井県永平寺町の自転車歩行者専用道(公道)で遠隔型自動運転システムによる自動運転カートの技術・サービスの実証実験を進めてきた。

今回、実証実験の成果を生かし、12月22日より、福井県永平寺町が、まちづくり(株)ZENコネクトに業務委託し、遠隔型自動運転システムによる無人自動運転移動サービスの試験運行を開始する。

今回の遠隔型自動運転システムでは、遠隔監視室にいる1人の遠隔監視・操作者が、車両外から通信技術を用いて、3台の無人自動走行車両(後部座席に保安要員が乗車)を同時に走行させる。

今後はさらなる車両の高度化や運行体制の整備を進め、今年度内に本格運行に移行することを目指す。

●実証実験概要
運行開始日:令和2年12月22日(火)
      ※年内は12月25日(金)まで、令和3年3月1日から運行再開(1~2月は冬期運休)
走行ルート:福井県永平寺町の「永平寺参まいろーど」約2km
      ※全長6kmの自転車歩行者専用道であり、このうち荒谷から志比の2km区間
利用料金:大人100円/回、子供50円/回 (自家用有償旅客運送)
運行主体:永平寺町(まちづくり(株)ZENコネクトに業務委託)
使用車両:ヤマハ製電動カートを産総研が改造し、自動運転機能を追加
運行形態:1人の遠隔監視・操作者が3台の無人自動運転車両を運行
     ※保安要員(運転者ではなく、車内の安全対策等のために乗車する者)が車両の後部座席に乗車した形で運行

●試験運行の概要

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