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+A、Rapyuta製PA-AMRを京葉流通倉庫導入

2020/11/30

プラスオートメーション(株)(+A)とRapyuta Robotics(株)は11月30日、両社が共同で京葉流通倉庫(株)が運営する岩槻の物流倉庫にRapyuta製協働型ピッキングアシスタントロボット(PA-AMR)を導入し、実稼働を開始した。 

+AとRapyutaは2020年5月にPA-AMRの物流ロボティクスサービス(RaaS:Robotics as a Service)を日本で初めて商用化して以降、共同でサービスを展開。今回は本邦初となるスーパーマーケット、ホームセンター等の量販店向けの日用雑貨品のピッキング仕分け現場に PA-AMR を導入した。

日用雑貨品は商品サイズや重量の個体差が大きく、PA-AMRを活用したピッキングにおける商品取り扱いに関して従来とは異なるアプローチが必要だった。そこで従来よりも大きい50L折り畳みコンテナ(オリコン)2個を同時に搭載出来るよう、従来ロボットをカスタマイズし、かつ商品サイズ・商品重量・ロボット走行距離を考慮して出荷オーダーを分割し組み合わせた上で個別のPA-AMRに割り当てることで、シングルオーダーピッキング、マルチオーダーピッキングを効率的に運用し、かつ配送車両への積載効率も高めることを可能とした。

+AのRaaSの機動力と柔軟性を生かし、今後は繁忙期の一時的なPA-AMR台数増加サービス展開等、ロボットを複数顧客間で融通しながら活用していくリアルなロジスティクスシェアリングプラットフォームを構築し、物流業界全体の高度化と最適化を目指す。 

●京葉流通倉庫 飯塚雄一執行役員のコメント
以前、同じ倉庫でGTP(Goods to Person)型AGVロボットの導入を検討したことがありましたが、大規模工事が必要なため稼働中の物流倉庫への導入は難しく、最終的には投資回収の目途が立たず計画を断念しました。この度導入しましたRapyuta RoboticsのPA-AMRは充分投資回収が可能で、稼働中の物流倉庫であっても電源とネットワークの必要最低限の工事だけで現場を止めずに短期間で導入することが出来ました。 導入に向けた仕様検討の際には、50Lオリコン対応や開始位置・終了位置のVariable対応、当社が使用する(株)ジェイ・サポートのWMS「ScanBrain」とのSCMラベル発行連携等、当社のリクエストに柔軟に対応していただき現場の運用に耐えうる仕様になったのではないかと思います。これからも継続的なチューニングを施してもらい当初の目標を超える生産性の達成に期待しています。当社が主に取り扱っている出版物、日用雑貨品、ペット関連商品、アパレル製品等はピース単位での取り扱いが多く人手に頼らざるを得ない状況が続いているため、今回のAMR導入を足掛かりに他拠点への展開も視野に入れながら+A、Rapyutaとの協力体制を強化していきたいと考えています。

●50Lオリコン2個を同時に積載可能(上)、ピッキング時に下段オリコンに商品を入れ易くした(下)。

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