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Kyoto/PALTACがロジスティクス大賞

2020/09/02

Kyoto Robotics(株)は9月1日、(株)PALTACと共同開発した知能AIロボットが物流の高度化に貢献したと評価され、2020年度ロジスティクス大賞を受賞したと発表した。

ロジスティクス大賞とは、内閣府管轄の(公社)日本ロジスティクスシステム協会が主催する賞で、その年最も物流業界の推進に貢献した企業に贈られるもの。

PALTACの物流ノウハウとKyoto Robotics独自開発の3DビジョンセンサおよびAIにより実現された世界初となる「ケース寸法・重量計測ができるマスタレス・ティーチレスデパレタイジングロボット」が、ロジスティクス高度化への取り組みに貢献したと評価された。同ロボットは、2019年11月に稼働を開始したPALTACの物流センターに8台のロボットを導入されている。

Kyoto Roboticsは、従来物流現場へのロボット導入が少なかった理由として、従来のロボットに対しては事前にケース情報(寸法情報と重量情報)を教えておく必要があったが、実際の物流現場では、数万種類のケースがあったり、季節ごとに寸法が変わったりするため、これらを全て事前登録することは事実上不可能だった点を挙げている。そこで同社は事前登録を不要(マスタレス)にすることで汎用性が高くなったことにより、ロボット導入の幅が急拡大しているという。

受賞のポイントは、ロボットによるデパレタイズと同時に行われる、ケースサイズおよびケース重量の計測機能という付加価値が、物流のDX化へ貢献すると評価された点にある。今回のロボットはケースサイズとケース重量情報を取得することにより、ケース自動倉庫の格納棚決め、トラック配車予約のための体積、重量計算、積み付け工程での積載シミュレーションに使用されている。

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