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ジャロック、9月1日より「Syrius」を販売開始

2020/08/27

(株)ジャロックは8月27日、自律走行ロボット(AMR:Autonomous Mobile Robot)「Syrius(シリウス)」を提供する中国Syrius Robotics(炬星科技)と8月19日に日本国内の物流センター向けAMRロボットの本格導入に向け国内販売代理店契約を締結し、9月1日より販売を開始すると発表した。

ECの普及拡大により、商品は「小売店舗に置かれており、購入のため消費者が取りに行くもの」から「物流倉庫に保管されており、注文した消費者へ配達されるもの」へ変わりつつあり、この傾向は新型コロナウイルスの感染拡大により加速。かつて倉庫と呼ばれていた物流センターの役割もまた、「商品の詰まった大きなダンボールを保管しておき不定期に小売店へ送る」保管型から「注文された商品の詰め合わせを1人ひとりの消費者へ毎日配送する」流通型へと変わっている。

●ジャロックが提案するAMR「Syrius」ソリューションの特長
ピッキング作業は目的の商品が保管された棚まで移動する「歩行時間」と「商品を棚から探す時間」、そして「取り出し時間」の3工程に分かれ、ジャロックが提案するAMR「Syrius」ソリューションはピッキング作業時間の中で約60%を占める「歩行時間」に絞って代替する点が特長。人間の方が得意な「商品を棚から探す時間」と「取り出し時間」はSyrius導入後も従来通り作業員が担当。Syriusが保管棚を巡り、作業員は保管棚でSyriusを待ち受けてSyriusのパネルに表示された商品を棚から探してカゴに入れる。商品のピックアップが済んだら、Syriusは次の目的地へ向かい、作業員は次のSyriusを待ち受ける。

従来の物流業界向けソリューションは大幅な効率改善が見込める一方で、物流センターをAIやロボットに合わせるために大規模な内装工事やシステムの総入れ替えを要求するものが多いため、投資額は数億円規模になるケースが多く導入のハードルになっていた。これに対して、Syriusはスタンドアローンで稼働するAMRのため、導入先の工事やシステム入替が不要。導入時に必要なのはSyrius側に導入先が運用中の物流システムを連携させる作業と、導入エリアのマッピングの2つだけとなる。マッピングもSyriusを連れて物流センター内を一巡するだけで完了するため手間も時間もかからないメリットがある。また、数台規模の導入でも効率改善が十分に見込めるため、低コストでトライアル導入して効果検証することができる。

●「Syrius」製品仕様
本体重量:60kg
サイズ:630(幅)×470(奥行き)×1,300(高さ)/mm
最大積載量:50kg
最大速度:2.0m/s
導入可能通路幅:最低800mm
対応床面:埃、水、油の無いハードな床
坂道対応:傾斜角4度以下
連続稼働時間:約12時間
電池:リチウム電池、24V/45Ah、充電3時間
通信方式:4G、Wi-Fi

●「Syrius(シリウス)」

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