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タクテック、業界初のポスト投函用自動封函機リリース

2020/08/26

(株)タクテックは7月、ポスト投函できるサイズの薄型ダンボール箱を自動で封函して中身とズレずに送り状貼付を行う薄型ダンボール箱対応PaLS(パルス:Packing and Labeling System)を開発した。

物流センターでの人手不足の課題を背景に出荷業務の中で最も作業負担の大きな封函(出荷ダンボール箱の封を閉じる)と送り状貼付工程の自動化が省人化の鍵となる中、同工程を自動化できる同社のPaLS(パルス:Packing and Labeling System)は従来、薄型ダンボール箱に対応できず、厚みの無い商品を封函する場合でも厚さ75mm以上のダンボールで梱包していたため、通常の配送料金がかかる結果となっていた。

今回新たにリリースした薄型ダンボール箱対応PaLSは、厚さ2~10㎝の段ボール箱に対応できるため、省人化によるコスト削減のみならず配送コストの削減を実現。物流センターの課題を解決するだけでなく、ポスト投函型配送サービスの利用率の向上にも寄与することにより、再配達問題解消に大いに貢献できるソリューションとなっている。実機を以下の三郷ショールームで展示しており、見学の予約を受け付けている。

●PaLS概要
主な特徴
(1)薄型ダンボールに対応
ランダム自動封函+送り状貼付機として、業界初の厚さ2㎝~10㎝のダンボール箱に対応できるようになった。

(2)「照合用バーコードレス」で商品と送り状がズレない仕組み
従来方式では、納品書と送り状を完全一致させるために、納品書番号と同じ「照合用バーコード」を箱の側面等に貼り付け、送り状ラベル貼付後に照合していたが、同社独自の技術開発により不可能と言われていた「照合用バーコードレス」を実現した。

(3)ランダム封函
2㎝~10㎝の範囲内でどんな箱サイズにも対応して自動封函することが可能。

●マシンスペック
・通常1人が梱包・送り状貼付けを行うと30秒で1箱程度だが、PaLS導入の場合、無人で最大1時間に700箱程度処理できる(箱サイズにより前後する)。 

●薄型ダンボール対応PaLS開発のポイント
厚さ2㎝程度の段ボールを封函する際、通常と同様にテープを貼る箇所を側面までにした場合、テープの接地面積は少なく、剥がれてしまう可能性がある。そこで同ソリューションでは、テープを底面まで貼り付けることでテープが剥離することを防ぐ機構を開発。開発にあたっては、テープを底面まで貼り付ける際に、ローラー部分がゼロ地点以下に潜り込む必要があるため、コンベヤをローラー式からチェーン式に変更し、その結果上部機構と下部機構の距離が非常に近くなるため、相互に鑑賞が起きないようにパーツを改良することが重要なポイントとなっている。

●三郷ショールーム
〒341-0044 埼玉県三郷市戸ケ崎3-557-2
要予約:info_gas101@takutech.jp
TEL:03-3868-3140 

●PaLS実機(上)、PaLSの概要(中)、厚さ2㎝の段ボール封かん後のイメージ(下)

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