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+A、「t-Sort+」と独自WESを提供開始

2020/08/28

プラスオートメーション(株)(+A)は8月27日、中国Zhejiang Libiao Robots製ベルトコンベヤ型ソーティングロボットシステム「t-Sort+」に独自開発した庫内実行システム(WES:Warehouse Execution System)を組み合わせ、国内で本格的にサービスを開始したと発表した。

同サービスは通過型物流センター(TC)での箱物・非定型物・重量物の方面別仕分け現場や、在庫型物流センター(DC)での出荷商品の仕分けや荷合わせ作業現場等に提供可能。初期費用ゼロ円から、月額定額制のサブスクリプション型のRaaS(Robotics as a Service)により省人化と同時に生産性向上を手軽に実現可能。また、+A独自開発のWESを活用することで、顧客の倉庫管理システム(WMS:Warehouse Management System)や既存機材と「t-Sort+」の連携を容易にし、従来よりもさらにスピーディーなシステムインテグレーションが可能となり、最短数日での導入を実現する。

今回導入した物流現場では、従来は手作業で1日3,000個の大型・重量物(縦横サイズ:~70cm×70cm、重量:~30kg)の仕分けをしていたが、「t-Sort+」導入により省人化と同時に出荷能力の向上を図った。また、設計段階から導入段階に進むにあたっては、固定式マテリアルハンドリング機器にはない「t-Sort+」ならではの機動性と柔軟性を活かした。具体的には、ロボットの走行ステージには標準的なプラスチックパレットを、仕分け口シュートには段ボールを活用することで、レイアウト変更や拡張・縮小、走行ステージ高さ調整、仕分け先数の変更等を実施した。今後はRaaS契約に基づき、繁忙期にロボット台数を追加することも可能となっている。

●「t-Sort+」仕様
運搬可能商品重量:~30kg程度(重心、寸法、ロボットの設定速度・加速度による)
運搬可能商品寸法︓小物から大物まで自由(走行中に落下しない商品が前提)

「t-Sort」、「t-Sort+」は、無人搬送車(AGV)により商品を搬送し、少人数・短期間・大量の仕分け作業を実現する「全設備可動式の次世代型ソーターシステム」。従来の固定ソーターと比較し高い柔軟性(物量に合わせて台数・面積を変化させ処理能力増減可、自由にレイアウト変更可、空きスペースに配置可)と機動力(導入・撤去短リードタイム、故障時はロボット交換可)を持つことに加え、省スペース(固定ソーター比、最大半分以下のスペースで設置)での運用を実現する。

●「t-Sort+」とスロープを接続することで、箱物・非定型物・重量物等の仕分けの省人化が可能に 

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