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NORD、効率クラスIE5超対応同期モータを開発

2020/08/28

NORD DRIVESYSTEMSは、効率クラスIE5+(IE5超)対応新世代同期モータを開発したと発表した。

同製品は、その衛生的な設計と調整可能範囲の全域で一貫して高い効率を発揮することから、イントラロジスティクス向けシステム「LogiDrive」を、エネルギー効率と使用機種削減の両面で新たなレベルへと押し上げ、その結果、総保有コスト(TCO)の大幅削減を可能にしている。

この省エネな最新世代の永久磁石同期モータは、現行の効率クラスIE4対応モータ・シリーズに比べ、損失が格段に小さくなった。放熱フィンがなく換気を必要としないモータとして高い効率を達成し、広いトルク域で効率クラスIE5を大きく超えることもあるほか、部分負荷域での運用にも最適。設置スペースが少なく済み、高い出力密度が実現する。

まずは、連続定格トルク1.6~4.8 Nm・速度0~2,100 min-1に対応した出力範囲0.35~1.1 kWのサイズからご提供を始める。モータを直接取り付けることも、NEMAおよびIEC規格のモータアタッチメントを利用することも可能。さらに同じモータ・コンセプトのもと、サイズと対応出力を順次拡大していく予定。清掃が容易で耐腐食性があり、ウォッシュダウンも可能なため、衛生面の配慮が必要な厳しい環境での利用にも理想的という。

最高IE5+におよぶエネルギー効率を提供する同モータは、「LogiDrive」のモジュールシステムとしてNORDの全ギヤユニットと駆動用電子機器と組み合わせて利用可能で、「LogiDrive」を補完する。省エネな同期モータと2段ヘリカル・ベベルギヤ・ユニット、NORDAC LINK周波数インバータで構成した標準ギヤードモータ・シリーズであり、イントラロジスティクスや配送・物流、空港設備等の利用に向けた特別開発によって、エネルギー効率と使用機種削減の最適なバランスを実現した。

分散型「LogiDrive」システムは高効率な上、プラグ&プレイ技術によって保守運用が極めて容易で、システム全体でモジュール設計を採用しているので、駆動技術に関わる全構成要素を個別に保守管理できる。そのため、保守や修理に要するコストが最小限で済むほか、コンパクトな設計からスペースの節約にもなり、アルミ製ハウジングは軽量化にも貢献する。

同モータと、それを採用した「LogiDrive」システムは2020年第2四半期から提供を開始する。

●NORDのIE5+対応新世代同期モータ

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