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Geek+、NIKE向けにコンサルティングサービス

2020/07/02

(株)ギークプラス(Geek+)は7月1日、NIKEをローンチカスタマーとして、現場とロボットの最適な協働を可能にする物流コンサルティングサービスを開始したと発表した。

●コンサルティングサービスの概要
同社はグローバルの物流ロボット業界に先駆けて、自社でコンサルティング事業部を立ち上げた(なお、同事業はギークプラスグループでも、他地域に対して、日本が先行して開始)。新型コロナウイルスの影響によるEC出荷量の増加を受け、ロボットの生産性を一段引き上げたいとの要望が高まりつつあり、導入後のさらなる付加価値向上を目指す。特徴として、分析に留まらず、メーカーである優位性を生かしながら、必要に応じてロジックの変更や追加開発も含めた、最適なカスタマイズを提案。また、コンサルティング期間中は、専任コンサルタントをアサインし、分析~提案〜実行〜検証の一連の流れを、顧客をサポートしながら実施する。

●コンサルティングサービス実施の流れ
(1)現状分析
同社解析ツールを用いて、現状のパフォーマンスデータを収集・分析すると同時に、現場へのヒアリングを実施した。結果、アパレル・シューズ特有の、豊富なSKU数と、セールの実施に伴う物流波動の大きさに対して、オーダーの処理方法と、それを受けたロボットのタスク生成に改善の余地を見出した。

(2)改善提案
上記を受けて、メモリを増設しつつオーダーの処理単位を大幅に拡大することで、最適化される範囲を拡大した。また、出荷傾向に応じた最適なロジックの設定や、出荷量に応じた適切なステーションの使用を提案した。

(3)効果検証
NIKEおよびオペレーターと共に、継続的に改善施策を見直し、週1回のペースで出荷効率を計測するテストを実施した。結果的に、プロジェクト完了後、出荷効率は約1.8倍にまで向上し、NIKE JapanのEC販売拡大に着実な貢献を果たした。

●今後のサービス展開
現在、同社はロボットの生産性を「見える化」するアプリケーションを開発中で、コンサルティングによる短期的な改善に加え、アプリの導入・活用定着により、現場がロボットを使いこなすための継続的な改善が可能となる。

●現状分析のイメージ(上)、効果検証のイメージ(下)

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