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イシダ、電子棚札と自動発注システムのデータ連携

2014/02/27

(株)イシダ(本社:京都市)は電子棚札「ESLシステム」に、(株)リンク(本社:大阪市)の自動発注システム「SINOPS」をデータ連携させ、共同開発を行うことを発表した。

従来より商品の品切れを防ぐため、発注作業は「流通業界の生命線」と言われてきた。しかし発注作業は、発注担当者の「経験や勘」に多くの部分が頼られているのが現状だ。過剰な発注による廃棄や値引き、過少な発注で起きる品切れなど、発注の質は企業の損失に直接つながり、それらを握る発注担当者の教育は流通業界の長年の課題だった。

同社は「発注作業の負担軽減」に着目し、価格をデジタル表示させるだけの電子棚札ではなく、発注数や在庫、陳列数、売れ行き等を表示させることで、売り場の商品を目の前にしながら商品の販売動向を確認できる電子棚札を企画した。従来、発注作業は店舗のバックヤードにある発注端末から、商品の在庫や売れ行きを確認して行う必要があり、売り場で商品の在庫状況に疑問を持ったとき、すぐに確認することができなかった。リンク開発による自動発注システム「SINOPS」のデータを連携した、電子棚札「ESLシステム」を使用することで、経験の浅い新人発注担当者でも、いくつ発注するのか、在庫がいくつあるか、といった発注に関する情報を売り場で確認できる。また、売れ筋商品やフェース数を確認できるため、陳列数や陳列位置の改善といった売り場改善にも活用することができる。

提供データ
(1) 価格:商品の価格
(2) 在庫数:前日閉店時の理論在庫
(3) 入庫数:その日入荷する数
(4) 発注勧告数:SINOPSが算出した発注勧告数
(5) フェース数:本部が指示したフェース数
(6) ランク:売れ筋ランキング(ABC)
(7) 日販数:1日に売れる数
(8) 週販数:1週間に売れる数

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