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拡張現実にも対応するスキャナソフトウェア提供開始

2020/05/01

アイニックス(株)はスイスScandit AG社のバーコードスキャナソフトウェア「SCANDIT」を4月から販売開始した。

「SCANDIT」はスマートフォンやタブレットをプロ仕様のバーコードスキャナとして利用できるスマートデバイスで、バーコードや英数字フォントの読み取りとAR拡張現実を表示するソフトウェア。iOS、Android、WindowsのOSに対応し、エントリーレベルから業務用まで多くのデバイスをサポートしている。

毎分480スキャンの高速読取や数mの長距離読み取り、あらゆる角度からの読み取り、薄暗い環境での読み取り、液晶画面の読み取い、ダイレクトマーキングの読み取り等、その読み取り性能はプロ仕様のレベルに達している。読み取りシンボルはJANコード、GS1-128、GS1 Databar、QRコード等汎用的なシンボルのすべてに対応している。

また、OCR、MatrixScan、ARといった高度なオプション機能も搭載。OCR機能はOCR-A/Bフォントの他に英数字フォントにも対応するほか、フォントの種類やサイズ、色に関わらずに読み取ることができ、複数行の一括読み取りも可能。パスポートや身分証明書、賞味期限、ロット番号等の読み取りにも使用できる。

MatrixScan機能は連続的に複数のバーコードを検索、追跡し、視覚的なフィードバックを付加してバーコードを表示できるため、スマートデバイスをバーコードの上に翳すだけで全体を1つのシーケンスとして読み取りできるので、入出荷や棚卸、マルチバーコードラベルの一括読取などを簡単に行うことができ、商品の検索や並べ替え、混入のチェック等もできる。

また、AR拡張現実機能では、デバイス画面上にデジタル情報を追加が可能で、例えば、商品バーコードからその商品のレビューや在庫数を表示したり、航空機の搭乗券のQRコードから乗客の情報を表示したり、賞味期限のテキストから出荷停止を表示したりするなど様々な用途に利用できる。さらに、MatrixScanと組み合わせることで、複数のバーコードの中から特定のものを強調表示させることにより、商品検索が容易になる。

バーコードスキャナソフトウェアSCANDITの開発ライセンスSDKは無償で1か月間提供され、必要に応じて延長も可能。開発したアプリケーションは使用許諾契約を締結することで、ユーザーのデバイスやサーバで使用することができる。

使用許諾はサブスクリプションの年間契約で、基本契約期間は2年間。サブスクリプション価格は商品、機能、用途、デバイス数、想定スキャン数、サポートレベル等の情報を考慮して見積りされる。初年度10件の契約を計画している。

●SCANDIT MatrixScan(上)、SCANDIT OCR(中)、SCANDIT AR(下)

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