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NORD、イントラロジスティクス向け駆動ユニットを発表

2020/04/14

NORD Drivesystems AUは3月、空港や物流センター、立体倉庫等の物流設備向けで保守管理がしやすいように少ない使用機種で、省エネ性も実現する駆動ソリューション「LogiDrive」を発表した。

空港や倉庫、物流センターのイントラロジスティクス設備におけるベルトコンベアは、最大限の搬送荷重が得られるように設計され、その荷重に応じた安全率も見込んでいる。そのため、多くの場合オーバーサイズの駆動装置を採用するが、実際の運用では、そのシステムで最大荷重の発揮を要する搬送物の割合はわずかに過ぎない。こうした設計の結果、駆動機器は大半の時間をエネルギー効率の悪い部分負荷で運転することになる。

駆動ユニット「LogiDrive」は、効率レベルIE4・定格出力5.5kWの同期モータと2段ヘリカル・ベベルギア・ユニット、モータ近くに設置するNORDAC LINK周波数インバータで構成されている。クラスIE4のモータ効率とクラスIES2のシステム効率によって、同駆動ユニットは、特に部分負荷や定速域での卓越した総合効率を達成。同社の駆動技術コンセプト「LogiDrive」によって、最新の同期モータを活用して機種を確実に削減しながら、そうした状況の解消に取り組んでいる。従来の非同期モータ技術と比べ、これらの同期モータは部分負荷や定速域でも省エネ性能を発揮。そのような運転条件でもエネルギー効率がより高く、少ない機種の中からオーバーサイズのモータを選んでも高水準な効率を保つことが可能となる。また、総保有コスト(TCO)も抑制する。

同社製周波数インバータは25~100Hzの周波数範囲で出力速度を制御できるほか、最新の同期モータはその高いオーバーロード能力から、1台のモータを様々なサイズのモータの代わりとして利用できる。このため、要求される性能に応じて、この同期モータをインバータにより異なる周波数で運転する。例えば、700台の駆動ユニットからなる空港の手荷物搬送を同社が計画した際、モータの機種を約80%も削減できた。使用した11種の駆動機器構成のうち8種は標準システム・ソリューション「NORD LogiDrive」で対応した。

同社はドイツのヘリカルギヤードモーターの世界第2位のメーカー、Getriebebau NORD GmbH&Co. KGの100%子会社。

●イントラロジスティクス設備向け駆動ユニット「LogiDrive」

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