2014/03/13

ヤマトホールディングス傘下のヤマトシステム開発(株)（本社：東京都江東区）は、スマートフォン・タブレット端末を活用し、倉庫に保管中の商品はもちろん、倉庫を出庫した後の流通在庫（出荷後、最終の販売者に届くまでの流通過程に存在する在庫）を「見える化」することで、適正在庫を実現する『在庫可視化ツール 流通在庫「見える化」@mobile』サービスの提供を3月13日(木)に開始したと発表した。

このサービスは、保守・営業担当者が持ち出し中の在庫を含む、全ての在庫をクラウド上で可視化することにより、無駄な在庫や発注を減らすことで効率化を支援する。

保守・メンテナンス、メーカー、卸等の企業では、管理部門が在庫を抑えたい一方で、営業担当者が欠品による販売機会の損失を恐れて余分な在庫を確保することも多く、無駄な在庫が発生するといった課題を抱えている。そのため、企業では倉庫内の在庫だけでなく出荷後の流通在庫も管理して、無駄な在庫を抑制してコストを削減したいというニーズがある。

さらに、昨今のスマートフォンやタブレット等のモバイル端末の普及に伴い、外出先からでも在庫確認や注文、棚卸等の業務を効率的に行えるモバイル端末の活用が求められている。

そこで同社は、流通在庫も含めた複数拠点にある在庫総量の可視化により、余剰在庫や無駄な発注を削減し適正在庫を実現する『在庫可視化ツール 流通在庫「見える化」@mobile』を開発、提供を開始した。

今回提供する『在庫可視化ツール 流通在庫「見える化」@mobile』は、スマートフォンやタブレットの活用により、流通在庫を可視化することで在庫を適正に保つことを可能にする。

(1) 様々な拠点の在庫を可視化

・倉庫や営業所に加え、保守担当者や営業担当者が持ち出し中の在庫も一元管理し、在庫状況を確認出来る

(2) 営業の業務効率化支援

・モバイル端末の活用によって、外出先から各種在庫情報の照会や在庫ステータスの登録・変更、注文が出来る

・マニュアル等をモバイル端末に保存することで、外出先からも閲覧することが可能

・作業報告書の作成や作業確認としての電子サインも可能な機能を標準搭載している

＜導入メリット＞

・保守担当者や営業担当者が持ち出し中の在庫も一元管理することで在庫状況を「見える化」し、不足分を他の拠点から補充することも可能になるため、在庫の適正化を図れ、余剰在庫の削減や棚卸の際の在庫差異を抑制出来る

・営業所へ連絡し、在庫確認や注文をしたり、在庫を取りに戻ったりする手間が省けるため、リードタイムが短縮され、迅速な業務対応が可能になる

・作業報告書の確認や作成が、外出先でも対応出来るため、事務所へ戻る手間が省け、営業活動の効率化が図れる

＜費用＞

【初期費用】基本パッケージ料金（在庫・棚卸・ステータス管理）：150,000円～（税抜）

【月額費用】基本パッケージ利用料金　1サイト：30,000円～（税抜）

※スマートフォンやタブレット端末の端末費用・通信費は、上記には含まない。また、利用可能な機種・バージョンについては問い合わせを。

※オプションで、倉庫管理も請負うことが可能。

今後の展開として、保守・メンテナンス、メーカーや卸への営業展開を進める。今後は、機能を拡張しながら、同社グループのネットワークを活用した、スピード輸送によるトータル在庫の圧縮の提案をしていくという。

また、本サービスは、「場所を選ばず在庫情報を共有・可視化したい」という顧客に対して広く導入出来るので、災害備蓄品を複数拠点に保管する地方自治体等、同様のニーズが見込める業界にも展開していくとしている。