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OnRobot、コンパクトグリッパーを発表

2020/02/25

OnRobotは2月20日、吸着痕を残さない革新的グリッパー「Gecko」のコンパクト版で、パッドが1つのタイプのグリッパー「Gecko Single Pad(Gecko SP)」の販売を開始した。

Gecko SPは従来のGeckoグリッパーの機能はそのままに、設置面積と可搬重量が小さい自動化用途を対象としている。最大可搬重量(kg)を名前に含むSP1/SP3/SP5の3サイズを用意し、平滑・光沢・有孔等、様々な表面素材の物体を持ち上げることが可能。

高光沢面であっても跡をつけない技術を有しているため、製造工程での洗浄が不要となる分、所要時間が短縮され生産量の増加が可能になる。

また、大型の姉妹品であるGeckoグリッパーと同様、プリント基板、アルミメッシュ、ヘッドガスケット等、穴のある部品でも持ち上げることが可能。

受賞実績のあるGeckoグリッパーは、ヤモリ(gecko)が壁に張り付くのと同じ原理の技術を使用し、グリッパーに数百万個の微小スケールの繊維状の茎を持ち、強力なファンデルワールス力で物体の表面に吸着する。この技術は圧 縮空気や外部電力を必要としないため、コストやメンテナンスの手間が削減できます。OnRobot のインターフェースで ある「ワン システム・ソリューション」のプラットフォームを使えば、プログラムレス、あるいはわずかなプログラミングだけで、 Gecko SP を主要な協働型・軽量の産業用ロボットのアームにすばやく簡単に取り付けられ、製造の柔軟性を高める ことができます。 OnRobot の最高経営責任者(CEO)、Enrico Krog Iversen は次のように述べています。「OnRobot 独自の Gecko 技術を活用することで、他のグリッパーでは実現不可能だった工程を自動化できます。今回、コンパクトで柔 軟性の高いタイプを提供開始したことから、お客様にはより多くの選択肢の中からお選びいただけるようになりました。本 製品は真のプラグ・アンド・プレイ方式のグリッパーで、使いやすく、費用対効果や柔軟性の高いロボット向けツールとい う当社の理想的水準を満たすものです。お客様にはロボットそのものではなく、その活用方法に意識を向けていただけ ます。」 
 
<Gecko SP の特長>
・コンパクトで軽量、高い柔軟性
・最大可搬重量は1kg/3kg/5kg
・電源や給気は一切不要
・プログラミング不要
・光沢のある部品にも跡を残さないため、使用後の洗浄は不要
・有孔の部品にも強力に吸着

●「Gecko Single Pad」(上・下)

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