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ジャロック/マルイノベーション、販売代理店契約締結

2020/02/20

(株)ジャロックは2月19日、AI搭載型AGV(無人搬送車)を扱う中国のハイテク企業マルイノベーションと、日本市場へのAGVシステムの本格導入に向け国内販売代理店契約を締結したと発表した。

マルイノベーションはAGV分野において中国国内で急成長しているハイテク企業で、2015年の設立以来、独自の技術を用いた機器を展開することにより、すでに中国国内へ多くの導入実績を持っている。例えば、アリババに次ぐ中国第2位EC企業、京東商城(JD.com)の物流会社である京東物流や、JAGUAR LAND ROVER(ジャガー・ランドローバー)、上海汽車集団(Shanghai Automotive Industry Corporation:SAIC)、Nike(ナイキ)等といった業界最大手への採用実績があり、2017年にはJD.comより60mnRMBの出資を受けている。

●マルイノベーション製AGVの特長
一般的なAGVの特長は、作業者がワークステーションで端末機器を操作するだけで出荷したいアイテムを保管棚ごとAGVが無人搬送し、作業者の前に運ばれ、作業者が庫内を歩き回ることなく効率的にピッキングできる機能を持つ。

しかし、マルイノベーション製AGVの大きな特長の1つはそうした基本機能に加えて、倉庫や工場構内の床の「地紋」を読み、記憶し、学習しながら進化する技術を搭載している。従来のAGVは移動搬送時には床面に貼り付けた磁気テープやQRコード等を読み取り、その軌道上だけを移動するタイプが一般的。これに対して、マルイノベーションのAGVは磁気テープやQRコードが不要で「無軌道自走」が可能。高精度カメラとセンサを備え、「人」「障害物」「空間」「地紋」を認識し、学習しながら自走する超最先端テクノロジーとAIを搭載することにより、これを実現している。そのため、導入にかかる手間やコスト、磁気テープ剥がれや、読み取れずに運用がストップするリスクを軽減し、柔軟な導入と対応が可能となる。

2つ目の特長は、7シリーズある機種の1つ、「MP-500W」に搭載された進行方向自在輪が挙げられる。通常AGVの車輪は1方向に向いているため、必ず方向転換が必要となり、その回転時間はトータルでの運用時間を考えた場合、無駄な時間となる。しかし、マルイノベーションのAGVでは、独自形状の車輪を搭載しているため、方向転換することなく走行が可能。これにより大幅な時間とコストの削減に繋がる。

●商品の強みと効果
(1)省人化、効率化
・現場作業者不足の解消、トレーニング時間の削減、現場運用標準化と作業効率化による精度の向上

(2)柔軟な現場ソリューション
・導入時に操業を止めずに柔軟かつ段階的導入が可能。市場需給とビジネス環境の変化に柔軟に対応

(3)管理の容易さ
・遠隔地からの操作やリアルタイムのモニタリング、AIによる自動管理(自動アラーム通知、各種レポートの自動出力機能等)

(4)商品の正確な管理
・正確なロット管理、日付期限管理、商品のシリアル番号管理、複数のシリアル同時管理、トレサビリティ管理が可能

(5)マルチプラットフォーム
・BtoB/BtoC等扱うアイテムを問わずマルチに対応できる倉庫管理、その他の業態も柔軟に対応可

●ジャロックとマルイノベーションの契約締結

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