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2018年のドローン世界市場規模は約1.6兆円

2020/02/21

(株)矢野経済研究所は2月20日、2018年のドローン世界市場規模が軍用需要と民生需要(産業用機体、個人用[ホビー]機体、機体を活用した商用サービス)の合計で約1.6兆円(1米ドル=110円で換算)となり、2020年~2025年における年平均成長率(CAGR)は8.3%で成長するとの見通しを発表した。

軍需用ドローンの同CAGRが4.1%に留まるのに対して、民間(産業用+個人用)ドローン機体は同11.7%、ドローン機体を活用した商用サービスでは同15.5%の成長を予測している。

?ドローンを活用した商用サービス分野のうち、前回の2016年調査時に最大のサービス分野になると予測した点検・検査分野は、社会インフラ保全のための点検や災害時における状況把握等の需要により、同年調査時の予測を大きく超える結果になった。

また、最も成長率が高いのは輸送・配送サービス分野で、2020年~2025年におけるCAGRは29.7%を予測。これは、現状がほぼゼロであるが故の成長率だが、今後主要先進国ではドローンを活用した輸送・配送サービスに対する許認可が進むとみられることが背景にある。一方、最も低成長なのは測量・マッピング分野で、すでにドローンを活用している土木測量は徐々に利用拡大が進んでいくものとみるが、高精度な測量や3Dマッピングはドローン活用が期待されるものの、活用範囲がある程度限られるとみられることから、2020年~2025年におけるCAGRは10.7%を予測している。

●調査要綱
調査期間:2019年6月~9月
調査対象:ドローン製造企業、オペレーション企業、ユーザー企業等
調査方法:矢野研究所専門研究員による直接面談調査、および文献調査を併用

●ドローンの世界市場規模予測(軍需と民需計)

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