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オープン/トッパン、帳票認識AI開発で特許出願

2020/02/21

(株)オープンストリームは2月20日、トッパン・フォームズ(株)と共同開発したAI画像解析を用いた帳票のデジタル化エンジンで、特許5件の共同出願を行ったことを発表した。

今回のトッパンフォームズとの共同開発において両社の若手エンジニアを積極的に起用し、R&Dを実践体験させることでAI技術習得のOJT効果を生んでいるほか、両社の独自ノウハウや知見と彼ら若手の柔軟なアイデアを取り入れることで、独自性のある技術を開発し、特許出願を実施することができた。

●開発の概要
トッパンフォームズが有する帳票に関する専門的知見やデータと、オープンストリームが有する最新のディープラーニング技術や画像処理技術という2社の強みを活かすべくスタートした共同開発。両社のエンジニアからなる合同チームでAIモデルの研究・試作や評価を実施し、独自のAIモデルの開発に成功、特許出願を達成した。

一般的なAI開発プロジェクトでは、初期のPoC(概念実証)段階で頓挫してしまうことも少なくないと言われている。今回のプロジェクトでも初回PoCには失敗したものの、その後失敗原因の精査やAIモデルの設計方針を転換するなど、粘り強く開発を継続した結果、帳票構造の認識AIにおいて目標の認識率を達成できた。これはエンジニアの技術力だけでなく、両社の経営層がAIの重要性を深く理解してマネージメントを推進したことも大きな要因となった。

●今後の展開
今回特許を共同出願したAI技術は現在製品化を目指し、引き続き開発を継続中。

●オープンストリーム経営ビジョンにもとづく今回の共同開発の位置づけ(上)、帳票認識AIの開発過程(中)、帳票AIの概略構成(下)

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