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佐川34営業所でクラウド型運行管理システム運用へ

2019/12/26

SGHグループのIT統括事業を担うSGシステム(株)は12月23日、複数メーカーのデジタルタコグラフ(デジタル式運行記録計、デジタコ)に対応可能なクラウド型運行管理システム「Biz-Fleet」を佐川急便(株)の営業所に導入し、1月より運用を開始すると発表した。

「マルチベンダ・マルチデバイス」をコンセプトに開発されたクラウド型運行管理システム「Biz-Fleet」は、複数メーカーのデジタコと連携可能で、1つのシステムで様々なメーカーのデジタコデータを管理することが可能。

さらにドライブレコーダやカーナビ、スマートフォン等、他のIoTデバイスとも連携可能で、取得した様々な車両情報をクラウドシステム上で集約・管理し、総合的な運行管理を行うことができる。

SGシステムでは2017年から佐川急便の一部の営業所で「Biz-Fleet」の導入検証を実施。導入検証の中で、外部倉庫など運行管理者とドライバーが離れた環境でカメラ付きのデバイスを用いて行う「IT点呼」による点呼業務の効率化、手書きからデジタルへの運転日報業務の変更による業務効率化、デジタコデータから作成した「ヒヤリハットマップ」を用いた安全指導の向上等が確認できたことから、今回初期導入として34営業所への導入を行う。

●主な導入検証結果
(1)営業所から離れた外部倉庫など運行管理者とドライバーが離れた拠点で点呼を行える「IT点呼」の活用によって点呼業務を効率化

(2)ドライバーが手書きしていた運転日報をスマホ入力に変更し、帰庫時にプリンターから自動出力することで、ドライバーが運転日報に費やす時間を削減するとともに、管理者側の確認作業工数を削減

(3)運行データのデジタル化に伴い、ドライバーの運転特性を見える化し、点呼時にドライバーへヒヤリハットマップを用いた安全指導の向上

(4)地図上に運行の軌跡を表示させ、適切なルート指導を行うことによる業務および燃費の効率化

(5)ドライバー貸与スマートフォンの休憩アプリ等と連動し、運転中や配達中の休憩取得を見える化することによる労務改善、等

●「Biz-Fleet」導入イメージ(上・下)

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