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デンソーウェーブ、新型垂直多関節ロボット来年投入へ

2019/12/16

(株)デンソーウェーブは12月13日、垂直多関節ロボット新型「VM」シリーズと新たに「VL」シリーズを開発し、2020年7月に販売を開始すると発表した。価格はオープン価格。

新型「VM」シリーズは1,800mm/1,500mmのアームリーチ、最大可搬質量25kgを有する。機内配線によるフルカバー構造で、標準仕様に加え防塵防滴性(IP67)、クリーン度(ISOクラス5)を実現した仕様を用意し、様々な環境下で使用可能。また、ユーザー配線・配管・バルブを充実させ、EtherCATの機内配線を加えることで多様なセンサ、デバイスをロボットアーム上に装着することができ、ロボットの配線・配管の引きまわしに困っている問題を解決する。

また、新たにラインナップに加わる「VL」シリーズはデンソーロボット最大の可搬質量40㎏、最長のアーム長2,503mmを有し、パレタイジング・検査・移載・搬送・梱包等の工程にも活用可能。また、防塵防滴性(アーム:IP65、手首:IP67)を備え、悪環境下でも使用が可能。 

新型「VM」、「VL」シリーズは新型コントローラー「RC9」との組合せで商品化する。RC9はこれまでハードウェアで提供されていたロボットコントローラーの概念を見直し、産業用ロボットで初めてファームウェアでも提供できる新しいコンセプトのロボットコントローラー。RC9の内蔵PLCによる設備全体を統合制御することで,シンプルな設備を構築でき、また新開発のソフトウェア「WINCAPS Plus(ウィンキャップス・プラス)」の3D Visual Programmingを使用すれば、簡単にプログラミングが可能で、短時間でシステムが立ち上げられる。

「WINCAPS Plus」は、デンソーウェーブが開発した、デンソーロボットのプログラミングやシミュレーションを行うソフトウェア「WINCAPSⅢ」と併用するアプリケーション群「WINCAPS Plus」を指す。産業用ロボットの設備設計・導入・運用・メンテナンスまでを含めたすべてのシーンにおいて、ロボットに携わるそれぞれのユーザーに応じた適切なアプ リケーションソフトを提供する。5種類のアプリケーションが2020年7月から販売予定で、順次アプリケーションが追加される予定。価格はオープン価格。

垂直多関節ロボットの新製品。新型「VM」シリーズと「VL」シリーズ

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