2019/12/06

日本パレットレンタル(株)（JPR）と群馬大学および明治大学は12月5日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）が公募した助成事業「Connected Industries 推進のための協調領域データ共有・AIシステム開発促進事業」で、「ホワイト物流を実現する業界横断型共同輸送マッチングサービス」を提案し、採択されたと発表した。

助成期間は2022年2月28日まで。採択事業では、JPRの物流のノウハウに加えて、AI技術を駆使し、連携・協働によるメリットが高い企業同士を抽出してより高効率な物流網を提案する「共同輸送マッチングシステム」を開発。同システムを基盤として、多くのマッチングを成功させることにより、トラック輸送の飛躍的な効率化を狙う。

●明治大学の役割

同大学総合数理学部で数理データサイエンスを専門にしている乾孝治教授の知見を活かした輸送コスト算出のモデル開発を行う。

■群馬大学の役割

同大学社会情報学部ソーシャル数理研究室（吉良知文准教授、市原寛之研究員）が参画し、数理最適化（※1）や協力ゲームの理論（※2）の立場から、共同輸送マッチングシステムのコアエンジン（AI）の 開発を支援する。

※1）膨大な組合せの中からベストな選択肢を見つけ出すための数学理論

※2）複数の事業者による協力が成立するための条件や協力時の公平な費用負担等を議論する数学理論