2019/11/21

日本GLP(株)のグループ企業、(株)モノフルは11月20日より、配車・集車業務の効率化に寄与する新サービス「配車プラス」の提供を開始した。

同サービスは情報のデジタル化により日々の配車業務の効率化、担当者間や拠点間での情報共有を支援するとともに、他の配車プラス利用企業や求貨求車事業者とのシームレスな求貨求車を実現。さらにデジタル化により蓄積されるデータを活用することによって、拠点間の車両の融通やラウンドユース、また他社との共同配送など輸送の生産性向上に寄与する。 

●「配車プラス」の対応範囲

モノフルでは多岐にわたる配車業務を下図のように分解して捉えており、同日、コア業務にあたる「配車計画」「配車手配」の機能をリリースした。今後も「求貨求車」「車建て」「誘導・運行管理」機能など、顧客ニーズに対応した機能の提供を予定している。さらに、自社サービス「トラック簿」と連携したバース予約機能など、自社・他社問わず様々なサービスと連携することで、周辺業務も含めたワンストップなサービスを展開していく。

●トランコムの求貨求車サービスとの連携

荷主企業、物流企業の多くは、固定車両と呼ばれる物量に関係なく確保する一定数の車両を保持し日々の輸送に充てているが、繁忙期には物量増により車両が不足し、逆に閑散期には物量が減り車両が余る。そこで配車プラスでは、配車プラス利用企業間で空車情報や荷物情報のやりとりができる求貨求車機能により、双方の車両を融通しあえる仕組みを提供。さらに日本最大の求貨求車サービスを提供しているトランコム(株)と連携し、突発的な求車ニーズに対応する「スピード求車」機能を2020年2月より段階的に提供開始する予定。同機能は配車プラス上からダイレクトにトランコム社へ求車依頼が発信され、トランコム社が独自ネットワークで確保した車両の提供を受けることができる。

●導入事例、対象

配車プラスは荷主やメーカー物流等の顧客から多くのニーズが寄せられているが、荷主からの依頼を受けて実運送事業者のトラックを手配する貨物利用運送事業者も利用可能。すでに大阪、名古屋を拠点にもつ総合物流業のハルテグループで、年明けより5拠点での導入が決まっており、自社便も含め日に300台行っている配車業務の効率化を推進する予定。