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国際物流の煩雑な入札を自動化するサービスをリリース

2019/10/16

(株)リーンエナジーは10月15日、国際物流部門の煩雑な入札業務を自動化するサービスe-Bid Freight(イービッドフレイト)を正式リリースした。

同社は法政大学ビジネススクール発のベンチャー。今回リリースしたe-Bid Freightは国際物流の入札において荷主とフォワーダーや船会社をマッチングし、入札業務を自動化するサービス。特定の単発出荷の輸送費を複数の応札者から相見積もりするスポット案件入札と、一定期間(半年や1年等)において定期的に発生する出荷の輸送料金を相見積もりする定期案件入札の2つのサービスが利用できる。

特に定期案件入札は、荷主の煩雑な入札業務を自動化し、物流部門の働き方改革につながる画期的なサービスとなり、中規模から大手の荷主企業になると、グローバルで100レーン以上の取引があり、輸出入を一体的に行ったり、三国間の輸送も本部の物流部門で管理するようなケースがよくある。フォワーダーや船会社の選定に高度な比較分析が必要となるが、複雑なマクロや計算式を使う等の属人的な部分が多くなっている。大手荷主ともなるとグローバルで1,000レーンの入札に20社近いフォワーダーと船会社を招待するため、比較するエクセルは実に2万行に及ぶ。

e-Bid Freightはクラウドベースのウェブサービスで、国際物流の入札支援、集計比較の自動化・精度向上、落札の効率化、マッチング、ガバナンス強化を図るもの。必要な計算・集計はシステム上で自動化されているため、物流担当者は結果をみて落札の判断をするだけで入札を完了させることができる。加えて、通貨の設定、ランキング表示、ベンチマーキング、一括落札等の強力な自動化ツールが付属しているため、正確な入札が可能。ベータ版でテストした結果、入札にかかる時間を70%以上削減できた事例もある。

同社は2017年にe-Bid Freightベータ版を利用無料でリリースして以来、幾度もシステム更新を実施。これまでに400ユーザーの登録があり、累計783プロジェクト、応札金額合計800億円以上の入札で利用されている。同社は初年度に100件の正式契約を見込んでいる。

●サービス詳細
国際物流入札支援サービス e-Bid Freight(イービッドフレイト)
HP:https://www.ebidfreight.com
Service:https://ebf.ebidfreight.com

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