[最新ニュース] IT・マテハン

GROUND、プラネット埼玉に最新Butler導入

2019/10/02

GROUND(株)は10月1日、機械工具卸売商社のトラスコ中山(株)が運営する物流施設「プラネット埼玉」(埼玉県幸手市)に最新鋭の機能を実装した「Butler(バトラー)」73台が導入され、同日より本格稼働したと発表した。

これに伴い、GROUNDにおけるButler導入実績は国内4社、合計約220台となる。

プラネット埼玉に導入されたButlerは「Grey Matter(グレイマター)」(※1)を実装した最新モデルで、専用ラック(MSU)を複数配列させることにより保管効率を大幅に改善することが可能なシステム「n-deep」(※2)も採用し、世界初の運用稼働となった。

今回のButler本格稼働の背景には、GROUNDが持つ技術開発力のみならず、物流ロボットシステムにおけるインテグレーション力を結集させ、設計から導入までをワンストップで提供したこと等が挙げられる。 

●GROUND 代表取締役社長CEOの宮田啓友氏のコメント
GROUNDのコア・コンピタンスであるハードウェアおよびAI・ソフトウェアなどのテクノロジーと物流オペレーションにおける専門的な知見とノウハウを集約し、世界初となるButlerの可搬式棚(MSU)複数配列の運用を実現し、トラスコ中山様の最大物流センター、プラネット埼玉へ貢献できたことを大変嬉しく思っています。世界中で生まれる先端テクノロジーを日本国内の物流現場に導入するためには、専門知識と高度なエンジニアリング力が必要不可欠です。GROUNDは今後も物流ロボットシステムインテグレーション力をはじめとするコア・コンピタンスに基づき、国内のEC・物流改革を推進して参ります。

●トラスコ中山 取締役 物流本部 本部長の直吉秀樹氏のコメント
当社最大の物流センター、プラネット埼玉は約39万アイテムのプロツール(工場用副資材)在庫を有し、2018年10月にオープンしました。同センターでは多彩な物流設備を採用し、高密度収納・高効率出荷を高いレベルで追求している物流センターです。どんなに素晴らしいテクノロジーでも、現場へ導入し、活用できなれば意味がありません。GROUND社は、物流ソリューションの開発・提供にとどまらず、Butlerをはじめとするテクノロジーを物流現場へ導入し、実運用させるインフラ構築力が非常に高く、信頼できるパートナーです。Butler導入による商品の棚入れ・ピッキング作業工程における省人化と保管効率向上に期待しています。今後もGROUND社と良きパートナーシップを築き、トラスコ中山の物流改革を推進するとともに、お客様の利便性の向上と経営計画の実現に向けて邁進いたします。

Butlerは物流センターの床面を移動するロボットが専用のMSUの下に潜り込み、作業者の元に棚ごと商品を届けることで、センター内の省人化を実現する画期的な物流ロボットシステム。ロボット本体に加えて、専用MSU、ピッキングおよび棚入れを行うワークステーション(PPS)、ロボットが自律的に充電を行うオートチャージャー(ACDS)、システム全体を制御するソフトウェア(WCS)の5点で構成されている。

※1:「Grey Matter」は、倉庫の大規模で複雑なオペレーションを最適化し、変化し続けるビジネスの要求に適応するのを支援する意思決定科学に基づく倉庫実行ソフトウェア。リアルタイムの意思決定とエンドツーエンドの最適化により、既存のWMS/WCS能力を補完。人工知能(AI)やマシーンラーンニング(ML)を活用し、複雑なビジネスやオペレーションの課題を解決する。

※2:専用の可搬式棚(MSU)を複数配列運用するための機能。

●プラネット埼玉で本格稼働する最新鋭の機能を実装した「Butler」

|↑一覧に戻る|