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ドローン事業者に運航管理システムAPI仕様を公開

2019/07/01

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、日本電気(株)、(株)NTTデータ、(株)日立製作所、(株)ゼンリン、(一財)日本気象協会は6月28日、福島県と南相馬市、(公財)福島イノベーション・コースト構想推進機構の協力のもと、南相 馬市復興工業団地内の「福島ロボットテストフィールド」(福島県南相馬市・浪江町)における、同一空域で複数事業者のドローンが安全に飛行するための運航管理システム相互接続試験の環境整備に向け、運航管理システムのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)の仕様書を公開した。

APIを利用することにより、NEDOプロジェクトに参画していない国内外のドローン事業者でも、福島ロボットテストフィールド内で運航管理システムとの相互接続試験を行うことが可能となる。

今後、7月26日にAPIのテストツールを公開し、同時に福島ロボットテストフィールドでAPIの説明会を行う予定。また、8月30日には運航管理システムのサーバーを稼働させ、福島ロボットテストフィールドで相互接続試験を行える環境を整備する予定。なお、上記試験は2017年11月22日にNEDOと福島県が締結したロボット・ドローン の実証等に関する協力協定に基づいて実施される。

●運航管理システムAPI提供webサイト
公開されたAPI仕様書は以下のwebサイトよりダウンロードできる。
https://drone-trafficmanagement.jp/ 
 
●運航管理システムのAPIについて
運航管理システムのうち、ドローン事業者により運用される「運航管理機能」が「運航管理統合機能」や「情報提供機能」と通信を行う部分のAPIを公開。「運航管理統合機能」により、他のドローン事業者と飛行計画やリアルタイムの飛行状況および飛行禁止空域など空域の安全に関する情報を共有するサービスを利用することができる。また、「情報提供機能」により、ドローンを安全に運航するために必要な地形、障害物、飛行規制エリアを含む3次元地図情報や、福島ロボットテストフィールドに整備されている気象観測装置のデータを利用したリアルタイム風推定情報などの気象情報を入手できるようになる。これらの情報はドローン事業者間で同一の情報が提供されるため、福島ロボットテストフィールドでは、 情報の差による誤認識が発生しない運航管理システムの相互接続試験が可能となる。

●運航管理システムのAPI 

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