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三井不ほか、個別識別タグで病院内の人流把握

2019/06/24

三井不動産(株)およびセンスウェイ(株)は6月20日、地域でIoT(Internet of Things)の普及・活用を目指す「柏の葉IoTビジネス共創ラボ」(幹事企業:三井不動産(株)他)のヘルスケア・ワーキングのプロジェクトとして、患者行動フローと滞留箇所の可視化・定量化する解析プロジェクトを千葉県柏の葉キャンパスにある国立がん研究センター東病院で開始した。
 
同プロジェクトはセンスウェイが提供する個別識別タグと滞留計測器を使い、病院内の患者の行動フローの人流把握を行うもの。

滞留計測器の周辺に個別識別タグが近づくと、自動的に近づいたことを記録していく。同機能を活用し、患者が診察の際に持ち運ぶ受診票ファイルに個別識別タグをつけ、病院内の複数地点に設置された滞留計測器で、患者の院内における位置情報を自動的に記録・蓄積する。患者の滞留箇所の場所と時間帯を抽出することにより、患者の待ち時間などのストレスの緩和や、診察件数の増加を目指す。
 
柏の葉キャンパスでは今年より三井不動産、柏市などが中心となって「柏の葉スマートシティコンソーシアム」を組成しており、「AI/IoT 等の新技術や官民データをまちづくりにとりいれたスマートシティ」を推進する国土交通省のスマートシティモデル事業へ選定されている。

「柏の葉スマートシティコンソーシアム」では、民間データ・公共データが連携したデータプラットフォームを構築し、AI/IoT などの新技術の導入により、データ駆動型の「駅を中心とするスマート・コンパクトシティ」の形成を目指している。今回のプロジェクトは、このスマートシティモデル事業の「ウェルネス」カテゴリのプロジェクトの1つとなる。 

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