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サトー等5社、医薬品サプライチェーンにRFID活用

2019/06/19

(株)マイクロ・テクニカ、サトーヘルスケア(株)、大成化工(株)、クオリカプス(株)、藤森工業(株)の5社は6月18日、医薬品サプライチェーンにRFIDを活用する共同ソリューション「Tag 4 Link」を5社で共同開発したと発表した。

カプセル、ボトル、薬液バッグといった医薬品の資材製造から製薬工場、物流、病院や調剤薬局、使用者にわたる医薬品サプライチェーン全体でRFIDを活用。在庫管理等関連業務の省力化と、正確なトレーサビリティの担保、さらに遠隔診療時代も見据えた安心・安全な医療サービスに貢献していくことを目的に開発された。

「第21回 インターフェックスジャパン」の各社ブースでは、「Tag 4 Link」を参考出品する予定。年内の技術確立と2020年の販売開始を目指す。

今回の取り組みの概要および医薬品情報の流れは以下の通り。

●資材メーカー~製薬工場
下記フロー図の通り、サプライチェーンの上流のメーカーや製薬工場では、医薬品のカプセルやボトルそのものにRFIDが埋め込まれ、それを梱包する個箱、外箱にもRFID(ラベル等)が搭載され、必要情報が上書きされていく。

●物流センター~卸
工場からの出荷や、その後の物流の各場面での入出庫、在庫管理では、従来1枚1枚バーコードラベルを読み取っていたものが、RFIDラベルが貼られた外箱を一括で読み取ることで、数十分の作業も数秒に短縮される。

●調剤薬局/病院、薬の使用者
病院・薬局では個箱やRFIDボトルを読み取り、人手をかけずに正確で効率的な在庫管理や処方が行える。服用時には、医薬品ボトルの開封検知や、胃液に反応して電波を発する電子タグ付きハードカプセル(米国で認可申請中)により、正しい薬を正しく服用したという履歴管理を、使用者やその家族、医療従事者側へも提供する。

●5社アライアンスの取り組み概要および医薬品情報の流れ(上)、サプライチェーンの各シーンでの取り組み(中)、医薬品のカプセルから各包装単位にRFIDを採用(下)

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