[最新ニュース] IT・マテハン

マンハッタン、店舗向けIoTソリューションを強化

2019/05/21

マンハッタン・アソシエイツは5月21日、IoTを活用して店舗在庫を管理し、オムニチャネルオーダーに迅速に対応する小売業向けアプリケーションを発表した。

サプライチェーンとオムニチャネル環境の構築を進める小売企業では、RFIDに完全対応したマンハッタンのStore Inventory and Fulfillment(SIF)ソリューション(※)を利用することで、強化された在庫追跡機能とオーダーピッキング機能により店舗在庫の正確性が高まり、店舗における出荷対応スピードを格段に向上させることが可能になる。
※Store Inventory and Fulfillment (SIF) は店舗在庫およびフルフィルメントに関するソリューション

小売業界では、オンラインで受けた注文に対応するため、実店舗の役割をますます拡大させようとしている。ところが、店舗在庫は常に変動するという性質上、在庫データを正確に保つことが困難なのが現状であり、大きなジレンマとなっていた。

オーバーン大学のRFIDラボによると、倉庫内における在庫精度は平均99%近くある一方、小売実店舗の精度は平均65%を下回っており、これは顧客に対する納期回答を不正確なものとし、約束通りに配送が行えない結果、顧客満足度を下げ、売上の減少を招きかねない。

マンハッタンのSIFソリューションは、最新のRFID技術を活用し、店舗在庫の精度を向上させることで、店舗におけるオーダー処理業務の効率性をこれまでにないレベルで実現。新たなアプリケーションがRFIDタグを追跡するハードウェアと連携し、店舗在庫の正確性を大規模倉庫並みのレベルにまで引き上げる。

対応するRFID製品はあらゆるプロバイダのソリューションに及ぶが、マンハッタンのRFID分野の第1弾のパートナーとして、Zebra Technologiesが提供するSmart Lensソリューションとの連携を発表した。

RFIDを活用することで得られる正確な在庫位置情報により、店舗従業員が商品を見つけてピッキングするまでに費やす時間は60%以上削減可能になる。RFIDタグから届く商品の位置データはマンハッタンのモバイルSIFアプリケーションに取り込まれ、店員が必要としている店内すべての商品の場所を動的なビジュアルマップで表示。さらには注文が入った商品をピックアップするための最も効率的なルートも提示する。

|↑一覧に戻る|