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ロボコムと東大、千切りキャベツ定量ピック世界初公開

2019/04/24

ロボコム(株)は4月24日、東京大学松尾研究室と共同で、AIとロボット活用による自動定量ピッキングシステムを開発し、従来自動化が困難といわれていた、ロボットによる千切りキャベツの定量ピッキング動画を世界で初めて公開した。

システム構築には2018年開催のロボット競技世界大会「WRC2018」ものづくり競技カテゴリーで、参加チーム中唯一課題を完遂した(株)オフィスエフエイ・コムが協力。シンプルなロボットハンドと組み合わせた今回の開発成果は、今後もバージョンアップを継続、早期の実用化を目指す。2019年7月4日から開催の展示会「FOOMA JAPAN 2019」で披露される予定。

●AIを活用したロボットによる定量ピッキングの様子
動画URL:https://youtu.be/dTRDPh7PFo4

●システムの特長
(1)シンプルな構造
ロボットハンドは3Dプリンタによって製造。把持するワークや量にあわせ、最適なハンドを1個から短納期で制作できる。センシングを含めたシステム構成も極力シンプルにすることにより、導入費用の削減とメンテナンス工数の削減を実現した。

(2)短時間で学習可能なアルゴリズム
機械学習の一種で「強化学習」という技術を用い、ロボットハンドの制御を自ら学習。試行錯誤を繰り返すうちに目標となるグラム数に近い値を掴めるようになる。

●学習回数と把持量の相関(把持量はロボットハンドに搭載したロードセルで計測)

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