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トッパン、HF/UHF帯の2周波数対応ICタグ開発

2019/04/05

トッパン・フォームズ(株)は4月5日、短距離通信(HF帯・NFC)と長距離通信(UHF帯)それぞれの機能を1枚に実装した「2周波数帯対応ICタグ」を開発した。

「2周波数帯対応ICタグ」は、製造現場の工程管理や真贋判定等、1つひとつのモノを個体管理する時に有効なHF帯の特長と、棚卸しや在庫管理等、複数のモノを一括で読み取り、管理する時に有効なUHF帯の特長を兼ね備えている。

1枚のIC タグで短距離・長距離両方の通信が可能なため、製品のライフサイクルにおける一連の利用シーンすべてで、ICタグの使い分けや付け替えをすることなく、一貫したトレーサビリティデータのリアルタイム把握を実現。製品ライフサイクルの見える化や最適化に貢献する。

一つのICチップにHF帯とUHF帯の2つのアンテナ回路が接続されており、それぞれの周波数に対応するリーダ・ライタでデータの読み書きが可能なため、製品に取り付けられたICタグを付け替えることなく、工程間をまたい だ運用が可能になる。

●特長
(1)1枚のラベルでHF帯(NFC)での近距離通信、UHF帯での長距離通信の両方に対応

(2)あらゆる製品に取り付けられるようにタグサイズ27mm×40mmに小型化
  ※上記サイズは標準仕様。利用用途に応じてカスタマイズが可能。

(3)NFC対応スマートフォンやタブレット端末を使用したアプリケーション開発が可能
 
●今後の展開
製造業や医療・医薬品分野を中心に、顧客の利用用途に応じて2周波数帯対応ICタグのアンテナ設計やアプリケーションの開発を進め、ICタグや読み取り用リーダ等を含め、2021年度までに5億円の売上を目指す。
 
●使用例(上)、「2周波数帯対応ICタグ」のアンテナパターン(下)

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