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富士通研、ディープラーニングで世界最高速を達成

2019/04/01

(株)富士通研究所は4月1日、ディープラーニングソフトウェアを高速化する技術を開発し、(国開)産業技術総合研究所に富士通が導入した「AI橋渡しクラウド(AI Bridging Cloud Infrastructure、ABCI)」を利用して学習に要する時間を測定したところ、世界最高速を達成したと発表した。

今回、富士通研究所がこれまでにHPC開発で培った技術にもとづき、ディープラーニングの学習の進捗度に応じて学習強度を適切に調整することで、学習精度を低下させずに1GPUあたりの計算量を拡張する技術を開発。高効率な分散並列処理を実現した。

ベンチマークにあたり、ABCIの2,048個のGPUを利用し、オープンソースのディープラーニングソフトウェアに開発技術を適用して測定したところ、従来の最速記録を30秒以上短縮し、世界最高速74.7秒で学習が完了することを確認できた。

同研究所は今ディープラーニングのさらなる高速化を検討するとともに、開発技術を富士通のサーバやスーパーコンピュータに適用し、実用化を目指す。

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