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ブロックチェーン活用で食品回収作業を大幅に効率化

2019/02/22

(株)ベジテック、カレンシーポート(株)、(株)三菱総合研究所は2月22日、アマゾンジャパン(合同)、(株)日本アクセス両社の協力のもと、ブロックチェーン技術を活用した食品トレーサビリティプラットフォームの実証実験を1月に実施、その結果概要を公表した。

その結果、BCプラットフォームを活用した場合、従来方式と比較して食品回収までの時間や回収対象品の量を大幅に削減できることが確認されたという。

同実験は、日本の食品流通の合理化・高度化を目的として、農林水産省補助事業「平成30年度食品流通合理化・新流通確立事業」を活用。ベジテック、カレンシーポート、三菱総合研究所が新たに開発したBCプラットフォームを用いて、アマゾンジャパン・日本アクセス両社の食品サプライチェーンで実証実験期間中の実際の商取引に関する物流情報の書き込みや参照等を行ったもの。

同実験では事故品が流通したと仮定し、事故品の特定と出荷停止、回収についてBCプラットフォームがある場合とない場合の比較検証を実施した。その結果、BCプラットフォームがある場合は、BCプラットフォームがない場合に対して、商品の回収作業に要する時間をサプライチェーン全体で1/3(事業者によっては最大1/7)まで短縮、回収対象品の量は最大で約1/180に削減可能だと確認できたという。

●実証実験概要
実証時期:2019年1月15日~1月25日
対象品:青果物
対象としたサプライチェーン:以下の2ルートで実施。
・国内生産者 → 仲卸 → 小売
・海外生産 → 輸入商社 → 国内流通商社
実証内容:
・今回対象とした特定の青果物について、対象期間中に実際に行われる取引に合わせて、トレーサビリティ情報(生産者情報、生産履歴、流通履歴等)を各参加事業者が今回開発したBCプラットフォーム上に記録、閲覧した。
・実証実験終了後に、各事業者がBCプラットフォームを利用した場合と利用しない場合で比較。効果を検証した。

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