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日通/インテル/ハネウェル、輸送可視化サービス開始

2019/02/25

日本通運(株)は2月25日、インテル(株)、日本ハネウェル(株)との協業のもと、最新のIoT技術を活用して医療品や精密機械など厳格な品質が要求される輸送の状況を可視化する新サービス「Global Cargo Watcher Advance(GCWA)」を開発し、同日より販売を開始したと発表した。

●サービス概要
GCWAは貨物に取り付けられたセンサタグ(子機)が、温度・湿度・衝撃・傾斜・照度・位置(※1)などのデータを計測、トラックや倉庫内に設置されたゲートウェイ(親機)を通し、データをクラウド上にアップロードすることで、顧客と日通の双方で輸送状況をリアルタイム(※2)に把握できるサービス。
(※1)位置情報はセンサータグとゲートウェイが通信した際の、ゲートウェイの位置情報となる。
(※2)航空機搭載中や3G通信の不通区間、親機・子機間の通信途絶中は、計測データがアップロードされない。通信の回復後、通信途絶中の計測データがアップロードされ、情報が更新される。

顧客は専用のWEBサイトを通じて貨物の所在把握や各項目の計測情報をグラフで閲覧できるため、データの収集や分析にかかる時間等の手間を削減し、物流の省力化・効率化が図れる。

GCWAはインテルのテクノロジーを活用し、ハネウェルがセンサタグとゲートウェイ、WEBサイトを用いたデバイスとシステムを構築。日本通運が物流サービスとしてGCWAを顧客へ提供することで物流におけるIoT活用を実現している。

3社は顧客の利便性向上と、生産性の改善や労働力不足といった物流業界が抱える課題の解決に向け、物流のIoT化推進について協業することに合意。過日、各社が提供する技術やサービスの成長・発展のため、相互協力の促進を目的とした覚書を締結した。

同枠組みのもと、蓄積した輸送情報をAI/機械学習を用いてビッグデータとして活用し、GCWAの機能強化を図っていく考え。

●サービスのイメージ(上)、3社の協業体制相関図(下)

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