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ブルボン、RFIDで製造設備資産を管理

2019/02/14

(株)ブルボンは2月14日、製造設備の資産管理業務にRFID(無線周波数識別子)を導入したと発表した。棚卸し等の管理業務効率化や作業の改善、管理情報の精度向上による働き方改革、生産性の向上に取り組む。

同社の菓子、飲料・食品・冷菓等の生産ラインは、多くの製造機械や機器で構成されており、新製品の生産やラインの更新等により、設備の入れ替えや追加、工場内や工場間での移動が必要となる。

このような状況下、工場での機械や機器等の資産管理は、1台1台に付けた管理プレートをもとに、台帳を作成して管理することが一般的だが、膨大な数の機械や機器と台帳を一致させるためには、作業員が1台ずつ設置場所での検分と照合を要し、多くの労力と時間を必要していた。

今回、生産設備における資産管理業務での時間削減と業務負担の大幅削減ならびに管理情報の精度向上、情報共有化の強化等を目的に、2018年秋よりデジタルトランスフォーメーション(情報のデジタル化によるIT活用)の一環としてRFIDによる実証実験を行い、今後同社の全ての工場へ順次展開していく。

同社が使用するRFIDは外部電源を必要とせずメンテナンスも不要で、資産管理業務の実施にはハンディ型のリーダでRFIDの情報を読み取る。1つ1つのRFIDを探しリーダを近づける必要はなく、工場内の通路をリーダを持って通過することにより、周辺に設置の機械や機器の情報が自動的に入手できる。

読み取り結果はデータとしてパソコンへ取り込めるため、手書き作業等による誤記入や記入漏れを防止できることに加え、作業時間の大幅短縮と確認情報の精度向上が可能。また、当該工場での活用のみでなく、会社全体での統合管理や共有化が容易となるほか、機械や機器ごとの区画内設置場所の把握等、詳細な情報の活用も期待できる。
 
●RFID利用による業務効率化イメージ(上)、RFID設置の様子(中)、RFID(無線周波数識別子)(下)

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