[最新ニュース] IT・マテハン

GROUND、ロボットピッキング「SuperPick」提供

2018/12/25

GROUND(株)は12月25日、ロボティックピッキングシステムを開発・提供する米国Soft Robotics社(ソフト・ロボティクス)のソリューション「SuperPick(スーパーピック)」を提供する国内初の販売パートナー契約を正式締結したと発表した。

2019年1月より本格的に同ソリューションの国内提供を開始する。
 
ソフト・ロボティクスは2013年にハーバード大学の研究員らを中心に創業された米国発のベンチャー企業で、同社の「SuperPick」は独自開発された最新ビジョン技術やアルゴリズム、特許取得済みの素材等のテクノロジーを応用し、非定型な個体を人間の手のように高い精度とスピードでピッキングすることができる画期的なロボティックピッキングソリューション。米国では食品製造業や自動車部品工場等ですでに導入、活用されている。

「SuperPick」の最大の特長は、「ハンド」と呼ばれる対象物をピックアップする部分の素材と独自開発されたビジョンシステムにより、重さ、素材、形が異なる様々な物を人間のように適切に掴むことができる点にある。

対象物をピックアップするために膨大なデータの事前インプットを必要とする従来のロボットに比べ、「SuperPick」は人間が様々な物を無意識に掴むことができるように、対象物の重心や素材、大きさを自動で判断・調整し、適切な握力で掴むことができる。

特に多種多様な商品を扱う物流センターや製品の取り扱いに高い専門性や精度が必要とされる製造現場等、これまでロボットによるオートメーションが困難とされてきた業界において、「SuperPick」は人手に代わる画期的なソリューションになるとGROUNDは述べている。

●「SuperPick」の特長
(1)重さ、素材、形が異なる物や精度を求められる様々な物品をピックアップできる
米国特許取得済みの高品質な素材で作られたハンドは-10℃~65℃の耐熱性があり、物品の重さ、素材、形を問わずにピックアップが可能。ハンドに採用されている素材は最先端科学を応用し、ハーバード大学の材料科学によって独自開発されたもの。

(2)ピッキングエラーが少なく、業務効率化を実現
物品のアウトラインを捉えるビジョンカメラ、独自開発されたアルゴリズム、特許取得済みのピッキングハンド部分の素材により、物品の重心や形状、重さを予測し、人の手を再現した正確でスピーディなピックアップが可能になる。

(3)物の形状と掴み方等の情報を自律的に蓄積・学習することにより、生産性向上を実現
人の介在と事前のインプット情報を最小にする設計で、物品をピックアップするために必要な情報を自律的に蓄積・適正化し、学習する。これにより、ピッキング作業全体の生産性を向上する。

●初年度導入目標社数:10社

●「SuperPick」(上)、「SuperPick」運用イメージ(下)

|↑一覧に戻る|