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アイニックス、無線で書き換えできる電子ラベル発売

2018/11/13

アイニックス(株)は12月から、韓国SoluM社の電子ラベル「ESL(Electronic Smart Label)」の販売を開始する。

ESLは表示部に視認性の高いE-ink社の電子ペーパーを採用した無線表示器で、表示サイズは1.6インチから13.3インチまで8機種あり、LED付き、LED+押しボタン付きも提供している。電子ラベルのデータ更新はすべて無線で行うため、電源工事が不要で自由な設置が可能。また、文字、数字に限らずイラストや写真などの表示も可能で、黒/白の他に黒/白/赤および黒/白/黄の表示にも対応している。赤色、黄色は、期限切れ、危険物、急ぎ対応品等、現場への注意喚起等に利用できる。

ESLはスーパーや小売業の値札を電子化した電子棚札で、売価変更の際に生じる表示ミスを解消し、値札貼替作業と印刷コストを削減する。その活用範囲は工場、倉庫、事務所、病院等にも広がり、現品票、作業指示書、カンバン、棚札、ロッカー名札、患者名札等の代用として使用されている。

また、電子ラベルに搭載されたLEDを点滅させることにより、製品の探索時間削減や出荷する棚の指示もできる。

ESLに搭載されたLEDは赤、緑、黄の3色を点滅できるため、複数人による作業や作業の進捗状況を色分けする等に利用可能。押しボタンはピッキング作業終了時のLED消灯、表示画面の切り替え、現場で問題が生じた際の上位システムへの通知等に利用できる。

ESLのデータを更新するゲートウェイ(専用無線基地局)は半径25mの範囲のESLをカバーし、1台で最大5,000台のESLを管理することができる。

ESLおよびゲートウェイの価格はオープン価格。2.9インチLEDボタン付きの参考価格は8,000円、ゲートウェイの参考価格は15万円。データをリアルタイムに更新するためには上位システムと連携し、ゲートウェイを制御するためのESLサーバが別途必要となる。初年度3,000万円の販売を見込んでいる。

SoluM社は2015年9月にサムスン電機ESL事業部がスピンオフして設立された会社で、過去5年間に全世界で4,600万台の導入実績があり、世界第2位の出荷量を誇る。

●SoluM ESL製品群

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