2018/10/29

アイニックス(株)は10月29日、中国DYscan社卓上型/組込型2次元イメージャ 「DP8402」を10月より販売開始した。

DP8402は2種類の卓上型と組込型の3タイプがあり、用途に応じて選択可能。スマートフォンやタブレットの画面に表示されたバーコードを素早く読み取ることができるため、モバイル決済、ポイントサービス、チェックイン管理等といった用途に適している。

日本政府は2020年の東京オリンピック、2025年の大阪万博等のイベントに向けてキャッシュレス決済比率を高めるべく、今年4月に「キャッシュレス・ビジョン」を公表。その実現に向けて7月には「キャッシュレス推進協議会」を設立する等、国を挙げてキャッシュレス決済の普及を推し進めている状況の中で、決済手段の1つとしてQRコード決済が注目されている。

DP8402はJANコード等の主要な1次元シンボルと、QRコード等の主要2次元シンボルに対応。また、スマートフォンやタブレットの液晶画面に表示されたバーコードをDP8402にかざすだけで素早く読み取ることができるため、QRコード決済に適している。読取距離は従来よりも広い10～170mm。

卓上型はトール型とフラット型の2つのタイプを取り添揃え、トール型「DP8402W」は斜めのスキャンウィンドウにより読み取りしやすく、大きさは縦120mm×横90mm×高さ75.6mm。フラットタイプ「DP8402S」は縦73mm×横73mm×高さ46mmのコンパクトサイズで、設置場所を選ばない。

一方、組込型モデルはキオスク端末、セルフチェック端末、セキュリティゲート、自動販売機、ロッカー等へ容易に組み込むことが可能。LEDやブザー、インターフェースケーブルが付属した評価キットも用意している。

価格はオープン価格で、参考価格は卓上型DP8402W/Sが2万9,800円（税別）。組込型DP8402評価キットの参考価格は3万8,000円(税別)。小売業やサービス業向けに初年度1,000台の販売を計画している。