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アスクル、HacobuのMOVOバース管理採用へ

2018/11/01

アスクル(株)と(株)Hacobuは11月1日、Hacobuが提供する物流情報プラットフォーム「MOVO(ムーボ)」の「MOVOバース管理ソリューション」をASKUL Value Center関西(AVC関西)に採用することを決定した。

2019年春に運用を開始する予定で、その後、全国のアスクル物流拠点へ順次MOVOバース管理ソリューションへの導入を検討していく。

同ソリューションは、物流拠点でのバースの予約、受付およびドライバー誘導に関わる業務のデジタル化を実現するクラウド型ソリューション。物流拠点におけるトラック待機の削減と効率的な納品・出荷の実現、実績の見える化を通じた業務改善のサポートを目的としている。
 
●AVC関西へのMOVOバース管理ソリューションの導入
(1)AVC関西に納品するメーカー等の納品事業者もしくはその運送委託先の配送管理者
(2)納品を行うドライバー
(3)AVC関西の管理担当者
等が、パソコン・タブレット・携帯電話(ガラケー/スマホ両方に対応)等の様々なデバイスを活用してMOVOプラットフォームにアクセスできるようになる。大口チャーター便は配送管理者が主体となってパソコンから予約。路線便はドライバーが適宜到着予定時刻を考えながら携帯電話から予約する等、ユーザーによって運用を使い分けることが可能であり、納品予約から現場でのコミュニケーションまでの一連の業務を一気通貫でオンライン化することを目指す。

●導入施設の概要
名称:ASKUL Value Center関西(GLP吹田)
所在地:大阪府吹田市岸部南3丁目34番1
稼動開始:2018年2月
敷地面積:約7万5,000平方メートル(約2万2千坪)
延床面積:約16万5,000平方メートル(約5万坪)
建物階数:地上4階建(全棟賃借)
特徴:流通業における1社単独の物流施設としては関西最大級。アスクル最大の基幹物流センターとして、法人向けサービス「ASKUL(アスクル)」と、一般消費者向けインターネット通販サービス「LOHACO(ロハコ)」双方の物流を担う。

●MOVOバース管理ソリューションの実績と目指す姿
今回アスクルは、MOVOバース管理ソリューションの導入にあたり、Hacobuが大手GMSを含む複数の小売事業者や、納品側の大手消費財メーカー等に対し、同システムを導入・運用した実績を有することも評価。HacobuはMOVOバース管理ソリューションを、サプライチェーンの上流から下流の様々な物流拠点に一気通貫で導入していくことを目指している(例:メーカー調達物流、工場~在庫保管倉庫/センター、小売・卸共配センター)。まず小売サイドにおいて、複数の事業者で共通システムが使われることで、予約する側(納品事業者側の配送管理者やドライバー)が複数のシステムを使う煩雑さを回避される。またMOVOバース管理ソリューションは、入出荷両方の業務に活用できるため、納品事業者は納品先の予約と自社拠点(工場/倉庫)における入出荷を、同じ環境で行うことができる。

●アスクルにおける今後のMOVO展開計画
アスクルは、MOVOバース管理ソリューションを、AVC関西を皮切りに全国9つの物流センターに順次展開していくことを検討していく。これにより、全国的にアスクルに納品する事業者およびドライバーとアスクル物流センターとのコミュニケーションを円滑化し、関係を深めていく構え。またアスクルは、Hacobuがムーボ上で提供するバース管理ソリューション以外の機能(動態管理等)についても活用余地を継続的に検討していく。
 
●ASKUL Value Center関西(上)、MOVOハ゛ース管理ソリューションの概要(中)、納品事業者起点の物流と小売事業者起点の調達物(下)

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