[最新ニュース] 経営/政策

国交省、素材輸送および青果品の輸送網集約事業を初認定

2017/07/14

国土交通省は7月12日、改正物流総合効率化法第4条第4項の規定により、鋼材等の素材を扱うものとして初となる「総合トラック(株)他」申請の総合効率化計画を、また青果品の輸送網集約事業として初となる「味の素物流(株)他」申請の総合効率化計画を認定した。これにより、総合効率化計画の認定件数は31件となった。

同省では、物流分野における労働力不足や多頻度小口輸送の進展等を背景とする物流分野における省力化・効率化・環境負荷低減を推進するため、2以上の者が連携した幅広い物流効率化の取組を支援している。

●素材輸送
総合トラック(株)他による輸送網集約および共同輸配送事業で、鋼材等の素材を扱うものでは初めての案件。計画では、関東から新潟等へ、これまで平均積載率約10%程度だった輸送が、納品時間を調整する等により共同輸配送および輸送網の集約を実現、平均積載率が約80%の高効率な輸送が可能になった。同取組によりCO2排出削減量は年間288.2t-CO2、省力化は4,732時間の削減効果が見込まれる。

●青果品輸送
味の素物流(株)他による青果品の輸送網集約事業で、青果品の輸送網集約事業としては初めての案件。計画では、東北エリアから大阪および九州エリアから東京へ、複数台で個別に輸送されていた青果物輸送を、東北からのものは東京で、九州からのものは大阪で積み替え、東京⇔大阪間を1台のトラックに集約することで、平均積載率を30%からほぼ100%まで向上、CO2排出削減量は年間194.6t-CO2、省力化は4,032時間の削減効果が見込まれる。


|↑一覧に戻る|