2017/03/29

(株)山善は3月28日、「ジャパン・レジリエンス・アワード（強靭化大賞）2017」(※1)で最優秀レジリエンス賞（リスクコミュニケーション情報部門）を受賞したと発表した。

今回の受賞は「専門商社の強みを活かした国土強靭化貢献プロジェクト」への取り組みが評価されたもの。同社グループでは、2015年10月の大阪本社に続いて、東京本社や名古屋支社など主要拠点でBCP（事業継続計画）を導入し、定期的な見直しや教育・訓練を実施するなど、非常時における事業継続体制を強化している。

また、グループの事業継続体制を強化する中で得た知見を活かし、ものづくりの現場を支える専門商社として、BCPのワンストップ・サービス「BCP.ERS（ビーシーパース）」(※2)を全国で展開し、中小企業のBCP策定支援、ひいては製造現場全体でのサプライチェーン寸断防止にも注力している。加えて、昨年発生した熊本地震では、(株)アシックスと支援物資の共同配送を実施し異業種間交流を実現させたことなどが、総合的に評価された。

全国で展開されている次世代に向けたレジリエンス社会構築への取り組みを、一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会が発掘、評価、表彰する制度。3回目となる今年は全国の企業や団体など218件のエントリーがあった。

昨今、自然災害などによる事業中断の影響を最小限に抑えるため、特に製造業や物流業では、製品供給責任の観点から自社のみならずサプライチェーン全体を含めたBCPへの取組が課題となっている。「BCP.ERS（ビーシーパース）」では、中小企業を対象にBCP策定コンサルティングから設備機器や備蓄品などの導入に至るまでのワンストップサポートを全国展開し、BCP策定に際しノウハウや人材不足で課題を抱える中小企業を支援している。