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ヤマトシステム開発ほか、「神戸医療産業都市」にサテライトオフィスを開設

2013/06/03

ヤマトホールディングス傘下のヤマトシステム開発(株)(本社:東京都江東区)とヤマトロジスティクス(株)(本社:東京都中央区)は、5月20日(月)、兵庫県神戸市中央区に位置する神戸医療産業都市内にサテライトオフィスを開設したことを発表した。

サテライトオフィスでは、21世紀の成長産業である医療関連産業向けに、宅急便のラストワンマイルネットワークを基盤としてグループ各社が保有するIT・LT、FTの機能を組み合わせたソリューションを提供していくという。

医療関連産業は、政府が6月にも閣議決定する成長戦略の骨子案の「戦略市場創造プラン」に組み込まれるなど、今後さらなる活性化・市場の拡大が予測されている。また、神戸市も平成10年よりポートアイランドにおいて、先端医療技術の研究開発拠点を整備し、産学官の連携により成長産業である医療関連産業の集積を図る「神戸医療産業都市(「先端医療センター」「理化学研究所 発生・ 再生科学総合研究センター」「臨床研究情報センター」「理化学研究所 スーパーコンピュータ『京』」など17の施設が稼動、さらに「神戸低侵襲がん医療センター」など、高度専門病院群の集積が進んでいる。これら世界最高レベルの研究機関や、230社を超える企業・団体の相互連携により、医薬品、再生医療、医療機器などの臨床応用・実用化を図っている)」を推進。大学や民間企業の進出を支援してきた。

一方、これまでヤマトグループでは、宅急便の運用で培ったトレーシング(荷物・作業管理追跡)、機密文書を運搬するためのセキュリティ(高レベル施錠)、宅急便ネットワークやロジスティクスなどの物流ノウハウを活用したバイオリスクマネジメントソリューションやメディカル製品の物流ソリューションを提供してきた。また「DAN-TOTSU経営計画2019」の実現に向けて、行政や地元企業と連携した事業創出による地域経済や産業の活性化を目指している。今回、神戸市とヤマトグループの方向性が一致し、神戸医療産業都市内のサテライトオフィス開設に至ったという。

<サテライトオフィスの概要>
所在地:神戸市中央区港島南町1丁目5番2号神戸キメックセンタービル
事業内容:
(1) 温度管理機能やセキュリティ(高レベル施錠)の高い配送サービス
(2) 医療・研究機関などにおけるセキュリティシステムの構築
(3) 医療関連産業向け物流アウトソーシングサービスの提案や物流コンサルティング
サービス:
(1) e-ネコセキュリティBOX
・携帯電話やWeb、または専用ICカードで開錠した開閉ログがWeb上で確認でき、GPS搭載による現在地の確認が可能
・外気温が-5度~35度で「2~8度」「マイナス(冷凍)」等の温度帯を48時間以上維持し、温度ログを取得することが可能
(2) 試験管トレース
・施設内における保存容器の保管場所や取扱い作業履歴の可視化
(3) メディカル製品物流
・医療関連製品専用の物流センターにて、医薬品や医療機器の物流業務を代行
(4) ローナー支援サービス
・医療機器、手術用器械の出荷から輸配送、回収、洗浄・メンテナンスまでの一貫物流管理
操業開始:平成25(2013)年5月20日

この神戸医療産業都市のサテライトオフィス開設をきっかけに、医療関連企業・団体の方々のニーズを集約し、ヤマトグループがトレーシング(荷物・作業管理追跡)、セキュリティ(高レベル施錠)、物流の各機能を医療分野に特化したワンストップで提供可能な「メディカルプラットフォーム」を構築することで、医療関連の業務支援を加速し、再生医療、予防医療など医療技術の発展に寄与するという。

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