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ハマキョウレックス、SGホールディングスとの資本業務提携を締結

2013/05/17

(株)ハマキョウレックスとSGホールディングス(株)は、両社が企業としての独立性を保持しつつ、国内3PL事業に関する緊密な提携を行うことにより、両社の企業価値を最大化することを目的として、株式交換及び資本業務提携を行うことを発表した。

ハマキョウレックスと SGホールディングスの完全子会社である佐川グローバルロジスティクス(株)は、ハマキョウレックスを株式交換完全親会社、佐川グローバルロジスティクスを株式交換完全子会社とする株式交換契約を締結するとともに、ハマキョウレックスとSGホールディングスは資本業務提携契約を締結した。

本株式交換に基づき、佐川グローバルロジスティクスはハマキョウレックスの完全子会社となり、SGホールディングスは、ハマキョウレックスのその他の関係会社となる。

ハマキョウレックスは 3PL事業(荷主に対して物流改革を提案し、包括して企業活動における物流・SCM業務等を受託(アウトソーシング)するサービスのこと)に関する 20年以上の長い歴史と実績で培った経験とノウハウを活かし、効率的かつ効果的な物流改革を全国に展開してきた。「日々収支」「全員参加」「コミュニケーション」をキーワードに掲げ、質の高い物流サービスの提供を通じて、更なる高みを目指すべく、全社一丸となって取り組んでいる。

SGホールディングスは新中期経営計画「Third Stage Plan」の経営ビジョンに基づき、グループ力の発揮や、他社とのアライアンスの強化等を新たな成長エンジンと位置づけ、新経営ビジョン「グループ内外の経営資源活用と連携深化で新たな価値を創造し、経営基盤強化と永続的な成長を目指します」を掲げ、「シナジー、変革、そしてスピード」をテーマに、「グループ収益力の極大化」「事業領域拡充によるグループ総合力向上」「経営基盤の強化・高度化」「ステークホルダー経営の本格導入」を基本戦略とし、事業を推進している。

両社が属する物流業界は、先行き不透明な世界経済情勢、国内物流市場の縮小等、厳しい事業環境が続いていることに加え、物流各社間の競争は限られた成長機会を求めて益々激しさを増してきている。このような経営環境の下、中長期的な成長を実現するためには、従来の事業戦略の枠に囚われない取組みが求められており、これまでにない企業間の密接な連携もその選択肢の一つと考えている。ハマキョウレックスと SGホールディングスは中長期的な成長に対する危機感を共有すると共に、現状を打破すべく互いの強みを最大限に活かす可能性を認識し、将来の競争優位性を確立することを目標として、平成25年1月31日に基本合意書を締結し、協議、検討を進め、今回の株式交換及び資本業務提携に至った。

両社は、成長領域である 3PL事業において国内トップクラスを目指すべく、両社の経営資源を結集し、強固な競争基盤の確立を目指す。具体的には、以下の効果が期待できると考えているという。

(1) 両社グループ総合力を活かした相乗効果の発揮
両社及び各グループ会社の既存得意事業分野を組み合わせ、相互補完することで、あらゆる業種・品目を含む企業物流の上流から下流、動脈(基幹輸配送)から静脈(回収物流)まで一貫して管理可能な事業体制を実現していく。

両グループには、ハマキョウレックスと佐川グローバルロジスティクスの3PL事業をはじめ、ハマキョウレックスには貨物自動車運送事業、SGホールディングスには主要事業であるデリバリー事業、大型・規格外荷物の配送、物流不動産の管理・運用・開発、決済代行業務、人材派遣、百貨店納品代行、トラック等の車両整備/補修を行う事業会社があり、多様な市場に対して横断的に展開している。

これら事業会社の強みを相互に組み合わせることにより相乗効果を創出し、従来以上の企業価値向上に努める。

(2) 豊富な顧客層の相互活用
SGホールディングスグループは宅配便市場において大規模な市場シェア、非常に多様な顧客層を有している。特に顧客層に関しては、日本市場における各産業のトップクラス企業を荷主として、長期間安定的に取引関係を継続している実績もある。

SGホールディングスが築いてきた優良な顧客基盤であるトップクラスの顧客企業に対して、ハマキョウレックスの有するビジネスノウハウを基にした優れた提案を行い、激しい競争環境を勝ち抜くためのロジスティクス・パートナーとして、顧客とともに発展し続ける3PL事業者を目指すという。

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