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日本通運、パナソニック ロジスティクスの株式を一部取得し連結子会社化

2013/04/08

日本通運(株)(本社:東京都港区)とパナソニック(株)(本社:大阪府門真市)は、3月28日、パナソニックの連結子会社であるパナソニック ロジスティクス(株)の普通株式の一部を日本通運に譲渡することについて基本合意したことを発表した。なお、日本通運とパナソニックは、今後具体的な検討を進め、すみやかに最終契約書の締結を目指す。

日本通運は、「グローバルロジスティクス企業としての成長」を基本戦略の柱と位置付け、お客様の高度化・多様化するグローバルビジネスのニーズに迅速かつ柔軟に対応し、国内外グループ一丸となってその実現に向けて取り組んでいる。

一方、パナソニックは、事業の競争力強化の一環として、パナソニックグループの物流の効率化を推進している。

本譲渡により、日本通運は、今後の成長に向け電機業界における物流プラットフォーム構築の基盤となる会社を新たにグループに加える一方、パナソニックは、総合物流企業である日本通運のノウハウを活用し、パナソニック ロジスティクスを通じたパナソニックグループの物流の競争力を高めることを目指すとしている。

両社の基本合意事項は以下の通り。
(1)パナソニックはパナソニック ロジスティクスの発行済み株式3,600,000株のうち、2,399,999株(66.6%)を日本通運へ譲渡する。
(2)パナソニック ロジスティクスは、日本通運グループの一員となることにより、日本通運の持つ物流ネットワーク・ノウハウを活用し、物流の効率化を実現する。
(3)パナソニック ロジスティクスの提供するサービスレベルについては今後も維持する。
(4)日本通運は、本件を通じて電機業界における物流ノウハウ・顧客網を取得し、同業界における物流プラットフォームの確立を目指す。
(5)パナソニックは、日本通運の持つ様々なノウハウおよび物流サービスの活用を通じて、パナソニックグループの物流の競争力強化を目指す。

今後は、2013年5月末(予定)の最終契約書の締結に向けて両社で協議を進めていく。譲渡は最終契約書の定めに従って実施することとなり、現時点では2013年7月を予定している。ただし、両社は、本譲渡に関して中華人民共和国、欧州連合等の競争法に基づく届出が必要となる場合に、当該届出後の待機期間の経過その他当該届出に係る要件の充足の所要期間により変更されることがあるものと認識している。

<パナソニックロジスティクスの概要>
名称:パナソニック ロジスティクス(株)
代表者の役職・氏名:代表取締役社長 藤井宏英氏
所在地:大阪府摂津市東別府三丁目2番6号
設立年月:2001年10月
事業内容:物流業・倉庫業
従業員数:約1,200名(2013年2月末現在)
資本金:18億円
出資比率:パナソニック(株) 100%
売上高:730億3,100万円(2012年3月期)

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