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センコー、ランテックとの資本業務提携及び子会社化

2014/07/31

センコー(株)は、(株)ランテックとの間で、資本業務提携を行いランテックの取締役の過半数を同社より派遣すると同時に、ランテックが発行する株式の29.8%の譲受及びランテックが発行する株式の17.9%を保有する(株)光輝の譲受により、ランテックの議決権総数の47.7%を取得して連結子会社とすることを発表した。

同社は、流通情報企業として顧客ニーズの多様化、高度化に対応するため、サプライチェーン全体の効率化・最適化に取り組んでおり、大手スーパー、ホームセンター、ドラッグストア、百貨店、専門チェーン等の量販・小売向け及び、メーカー向けの物流事業を展開しており、そのノウハウは顧客から高い評価を頂いている。

一方、ランテックは定温輸送を主力とし、冷蔵倉庫業をはじめ物流全般の事業を行っている。

特に保冷車(JR冷凍コンテナ含む)を主体とするトラック台数は1,000台強を保有するとともに、九州から関西、関東、東北地区まで冷凍冷蔵保管拠点を設置し、協力会社との連携で定温物流の全国ネットワークを構築している。

今回、同社の量販・小売分野をはじめとする物流ノウハウと、ランテックの持つ定温物流のノウハウを一体化させることで、互いの顧客ニーズを補完し、さらなる新規顧客開発が行えると判断したため、資本業務提携を行うこととなったという。

(1)業務提携の内容
・同社は、ランテックが永年にわたり築き上げてきた定温輸送におけるブランド力を最大限に発揮するため、ランテックの社名、商品名(フレッシュ便)、取引先との関係等を尊重しながら業務提携を推進する。
・同社は、ランテックの持つ冷凍・冷蔵機能を活用することで、3温度帯物流の基盤を確立し、量販・小売業界や食品業界等における顧客の深耕・拡大を図ることで、さらなる市場開拓を進める。
・ランテックは、同社が全国に配置する物流センターや営業基盤を活用することで、冷凍・冷蔵事業におけるさらなる営業開拓を進める。また、同社の国際物流戦略と連携し、海外での冷凍・冷蔵事業の拡大を図る。

(2)資本提携の内容
同社は、本業務提携の実効性をより高める観点から、ランテック株式の40%以上を直接的または間接的に取得して連結子会社とすることを本業務提携の前提としており、7月31日付で、ランテック株式の29.8%を保有する株主及びランテック株式の17.9%を保有する(株)光輝の株主との間で、公正取引委員会の承認を停止条件とする株式譲渡契約を締結している。

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