(一社)日本パレット協会(JPA)は5月、木製パレットに関する協会活動について2点明らかにした。

まず技能実習制度に代わり 2027年から新たに開始される育成就労制度の受入対象事業所の産業分類として「パレット製造業」が新たに加わることを明らかにした。

木製パレット製造業は中小規模の事業者が全国に分散しており人手不足も深刻とされているが、新たな担い手の窓口を加えることでその解消の一助となることが期待される。また、新制度では一定の基準を満たせば企業内転勤も可能となるため、特定技能への移行も考慮し、受入企業にとっては中長期の視点で人材育成をすることも可能となる。

経済産業省では、工業製品製造分野での育成就労受入対象団体には、(一社)工業製品製造技能人材機構(JAIM、2025年4月設立)への加盟を促しており、JPAも今年5月より加盟した。

今後、JPAとしては同機構を通じて関係省庁からの情報を会員企業に提供し、一方で制度利用に関する報告を行うことで制度の円滑な利用拡大に務めていくとしている。

また、JPAの野城正人木製部会長が社長を務めるシーエスジャパン㈱が中心となり、ネクスレジン㈱が開発した木製パレット保護塗料「SHELLIE SHIELD(シェリーシールド)」を使用した新たな高品質パレットが開発された点を明らかにした。

木製パレット保護塗料「SHELLIE SHIELD」

同保護塗料は、通常廃棄される玉子の殻を活用した水酸化カルシウムを主成分とし、強アルカリ性により抗菌・消臭・CO2吸収等の機能を持つとされ、現在病院、学校等の室内塗装や車両・船体の外装、文化財壁面保護等に活用されつつある中、今回木製パレット用が新たに開発されたとしている。

木製パレットは天然素材のため、湿気による菌やカビ、海上輸送時の塩害、紫外線による劣化に悩まされていたが、同保護塗料でその弱点を克服できる可能性が高まっている。

5月20~22日に東京ビッグサイトで開催された2026NEW環境展/地球温暖化防止展では、シーエスジャパンと国産木材を主に提供する㈱サトウ、レンタルパレット事業の日本パレットプール㈱の3社が共同出展し、新たな技術を活用したパレットや機材を紹介。現在、シーエスジャパン社とネクスレジン社にてパレットに塗布したことによる種々の効果の数値化と必要な塗布量の検討を進めているが、間もなく強度、防菌・カビ、消臭、CO2削減、長寿命など機能を充実・強化した木製パレットが実用化される予定。