鴻池運輸㈱は4月28日、フュージョンエネルギー(核融合発電)の実用化を進めるスタートアップ企業の㈱Helical Fusionへの資本参加を行ったと発表した。
フュージョンエネルギーは、海水由来の燃料を用いるクリーンエネルギーとして注目されており、実用化が実現すれば、従来の発電方式の課題を抜本的に解決する次世代エネルギーとして、日本の基幹産業となる将来性が期待されている。また、日本政府は、「フュージョンエネルギーイノベーション戦略」を掲げ、2030年代のフュージョンエネルギーによる発電実証を目指し、官民連携による取り組みを加速させる方針を示している。
Helical Fusionは、核融合科学研究所における、長年の研究成果を基盤として2021年に設立されたスタートアップ。日本独自のヘリカル方式(Helical Stellarator)の技術を用いた、世界初のフュージョンエネルギーの実用化を目指している。
鴻池運輸は、物流・製造請負・エンジニアリング・医療関連サービス等、社会の基盤を支える多様な事業を展開しており、脱炭素社会の実現やエネルギー安定供給への貢献を、重要な経営課題の1つと位置付けている。今回の出資は、将来のエネルギー供給構造の変化を見据え、次世代クリーンエネルギーの実用化に向けて取り組むHelical Fusionの挑戦を支援するほか、同社グループの事業活動における、安定的かつクリーンなエネルギー調達の可能性を探ることを目的としている。
●鴻池運輸 代表取締役会長兼社長執行役員 鴻池忠彦氏のコメント
フュージョンエネルギーは、革新的な技術を通じ、従来の発電方式を大きく換え、将来的には日本の新たな基幹産業になり得ると考えています。石油等の資源を他国に依存する日本にとって自前のエネルギー源を確保することの意義は大きく、社会情勢や地政学的なリスクに左右されないエネルギーの安定供給は、社会インフラを支える当社にとっても重要課題です。また、当社の物流事業においては、常温倉庫と比較し消費電力量が多い冷凍・冷蔵倉庫の電力に活用し、CO2削減につなげる等の環境負荷の軽減も期待できます。Helical Fusion社への出資を通じて、安定的で環境に優しいエネルギー基盤の開発による社会課題解決に貢献できればと思います。
●出資先企業概要
企業名:㈱Helical Fusion
所在地:東京都中央区銀座1丁目12番4号 N&E・BLD 6F
設立:2021年10月
事業内容:ヘリカル型商用核融合炉の製造設計及び技術開発
経営陣:代表取締役CEO 田口昂哉氏
URL:https://www.helicalfusion.com/

