(公社)日本通信販売協会(JADMA)は1月5日、梶原健司会長の年頭挨拶を発表した。詳しくは以下の通り。

梶原健司会長

●JADMA会長2026年の年頭挨拶

「日本の通販を、次のステージへ」新たな価値創造に向けて

新年おめでとうございます。今年の干支は“午(うま)”。力強く前へ駆け抜ける、発展と飛躍の象徴とされており、生活者の期待が多様化し、社会インフラとしての責任が高まる通信販売業界にとっても、さらに前へ踏み出すべき1年になると感じております。

JADMAとしても、安全・安心の徹底、健全な市場形成、新たな価値創造に向けた取り組みを一段と強化してまいります。

昨年の通信販売市場は、前年比7.3%増の14兆5,500億円と堅調に成長し、26年連続の拡大を記録しました。一方で、物流問題は依然として構造的な課題であり、再配達削減、置き配の普及、地域物流との連携など、産業・行政横断での仕組みづくりが急務です。

また、特商法の見直しをはじめ、広告表示や定期購入の適正化など、事業者に求められるコンプライアンス水準は年々高まっています。消費者保護と事業成長の両立のため、これまで以上に透明で誠実な取引が求められています。

さらに、情報セキュリティや個人情報保護は企業の信頼を支える基盤であり、EC事業者にとって重要な経営課題です。サイバー攻撃が高度化する中、業界全体でのセキュリティ水準の底上げが不可欠であり、JADMAとしても情報共有や政策提言を通じて取り組みを進めてまいります。

加えて、生成AIをはじめとするテクノロジーの進化は、顧客対応や商品開発、需給予測、物流最適化など、通販事業を大きく変革する可能性を秘めています。また、日本企業の強みを活かした国際通販や海外市場は、人口減少下においても重要性を増していくでしょう。

午年を迎えた本年、不確実性の高い時代だからこそ、JADMAの役割は一層重要です。馬は「走る」だけでなく「方向を定めて進む」ことで真価を発揮します。「安心・安全で健全な市場の形成」と「新たな成長機会の創出」を両輪に、業界の飛躍に貢献してまいります。JADMAマークのついた通販が安心であるというステイタスを、さらに確立していかなければなりません。

今年も「楽しく、便利な通販」「世の中をもっと楽しくする通販」を合言葉に、皆さまとともに健全で活力ある業界づくりを進めてまいります。

午年の勢いにあやかり、「日本の通販を、次のステージへ」。その実現に向け、力強く走り出す1年としたいと存じます。